いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

半兵衛はどこ吹く風の半夏生

昨日おこなった防音工事は、当初の予定では2日間の工程になっていた。1日目にサッシ窓と玄関の取り付け、2日目に防水工事とシーリングが入っていたのだが、昨日一日で両方を終えてしまった。まあ、あっという間ね、とカミさんも驚く。
せっかくだからこの際、壁紙を全部取り替えようかしら、とカミさんが言い出した。今回の工事のために窓付近にあった家具を取り払ったら、壁紙の汚れがくっきり現れ、その汚れを見ればさすがに私も張り替えの提案に首肯せざるをえない。
ちょっとネットで調べといてよと言うカミさんに、ほれ、落書きしても簡単に消し落とせるようなのがあったろう、あれ、いいんじゃないか? それだったら絵を描くのが好きな孫が遊びに来ても心置きなく落書きできるだろう、と私。
そう、それそれ、前にテレビでやってた、それいいじゃない、いくらくらいかネットで調べて、とカミさんも乗り気。それで早速ネットで検索したら、ホワイトボードシート壁紙タイプ0.65t×1200mm×5m巻が4万9869円と出た。その値段を、ベランダで洗濯物を干しているカミさんに告げたら、うわっ、そんなに高いの? やめた、の一言で壁一面落書きし放題計画はあえなく消滅。壁紙にそんなにお金を出せないわ、普通の壁紙でいいよ、となって、散歩がてら辻堂のホームセンターで見てみる方向に落ち着く。
でも私としては、壁一面に絵が描けるという思いつきは捨てがたく未練たらたら。5万円弱でそういう環境が整うのであれば是非やってみたいとも思う。どうせ、子どもらも独立して家にいないわけだから、空き部屋の一つをそんなふうにリフォームしたっていいでしょう。夢があるでしょう。わくわくするでしょう。
しかし、カミさんは極めて現実的な発想をするタイプの人で、どこにそんなお金があるの、夢なんて見てないでもっと現実を見なさいよ、となる。カミさんは一言で人の夢を打ち砕く能力に長け、貧乏人は貧乏人らしく生きるべしと自信たっぷりに諭す人なのである。
だから、いつの頃からか私は、カミさんに自分の夢を語らなくなった。語っても、そんな夢みたいなことばかり言って、と言われるのが落ちだから語らない。語らないで、…というわけで伊豆の家を買うことにしました、と事後報告をする。どうだ参ったか、こうなりゃ認めざるをえないだろうという方向へ持っていく。
今回もそうしてしまおう、ホワイトボードシートをネットで買ってしまおうと密かに企んでいる。カミさんには、買ってしまったからしょうがないねと諦めさせる。まったくあんたって人はと呆れられても、知らぬ顔の半兵衛を決め込むのである。
写真は、サッシ窓を防音用に取り替えている6畳洋間。この左手の壁にホワイトボードシートを張ろうと思っている。(あ)

f:id:jijiro:20160527083939j:plain

8,711歩。