いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

すきま風庵狭しとそこかしこ

未明から強風が吹き荒れ、サッシの隙間から入り込む風が障子を鳴らして眠れない。雨戸を閉めればまた違ったのだろうが、ここずっと雨戸を閉めたことがない。藤沢に戻るときも家の中に風を入れるためにあえて雨戸を閉めず、流しの窓と階段の窓は10センチほど開けてある。それでなくてもすきま風だらけの家なのに、さらに自分で隙間を作っているのだから世話はない。家にいるときもそのままだから寒いことこの上ない。
先週など風呂場の窓が全開になっているのに気づかず、一週間そのまま開け放していた。ということは藤沢に戻っていたときも窓が開いたままだったということだ。風呂はあやめ湯へ行くから家の風呂はまず使わない。半開きだったら気づいたのだろうが、全開だったから閉まっているふうに見えたんだな。よくこんなんで泥棒が入らなかったなあ。いや、全開に気づいたときはさすがにどっきりした。もしかして知らない誰かが二階で寝ていたりなんかしたらどうしようと身構えましたよ。そろ〜り階段を上がって二階を見たら荒らされた形跡もなかったので一安心したけど、いやあ危ない、危ない。
泥棒に入られ、盗まれて惜しいものは何もないけど、怖いのは放火ですね。開いた窓から火を投げ入れられたらどうしようもない。だけど窓を閉めたからといって放火の防止になるかといえばならない。だからまあ、これまでどおり風が入る程度に窓は開けておくことになるでしょう。
そんなこんなで、夏はクーラーなど要らない家だが、冬ともなればやはりそれなりに寒い。でも薪ストーブがあるから平気。というか、これくらいで寒いなんて言ったら雪国に住む人に申し訳ない。
それにしてもストーブのなかった昔は、皆さんどのようにして寒さを凌いていたのでしょうね。例えば平安貴族のお屋敷など。『枕草子』に「火桶の火、炭櫃などに、手の裏うち返しうち返し」とあり、千年前の暖房器具なんてせいぜいその程度のものだったろうから、あとはひたすら着込むことで寒さを凌いていたのでしょう。それを思えばすきま風の一つや二つ、三つや四つ屁でもない。十二単ほどでなくても着込めば済むことです。
写真は、最新OS Xの El Caption(バージョン10.11.1)。藤沢の自宅パソコンのOSをYosemiteからバージョンアップした。レビューではあまり評判が良くなかったが、思い切って乗り換えてみた。細かいところにいろいろ改善を加えているようだが、使ってみてその違いをいちばん強く感じたのは文字入力。キーボードでひらがなを入力すると、打つそばから言語エンジンが自動的に漢字変換してくれるのだ。今パソコンのEvernnoteでこの記事を下書きしているが、スペースキーを押す手間が省けてなんとも小気味良い。この一点だけでもEl Captionにしてよかったと思う。(あ)

f:id:jijiro:20151204184821j:plain

11,240歩。