6,585歩。
大仁・一二三荘(14:30)3→2人。湯から上がったら、あご髭を生やした若旦那が玄関脇の食堂コーナーに座ってスマホをいじっていた。どことなく手持ち無沙汰に見えたから声をかけてみた。
今年の鮎はどんな具合ですか？ あまり良くないねえ、これから数が出ると思うんだけど。ここ(狩野川)は11月まで釣れるんでしたっけ。いや12月まではできるけど、10月で竿を納める人が多いねえ。
先日、修善寺から狩野川土手を歩いたときは、50mの瀬に10人は入っていたように思ったけれど、それでも往時から比べたら釣り客はだいぶ減っているんだろうな。若旦那の顔もいくらか曇ったふうでした。
田京の床屋さんの話だと、かつては狩野川も貸切バスで押し寄せるほど活気があったという。そういう昔を賑わした人たちも今はご高齢となり、自由の利かない身となった。時代の流れとはいえ一抹の寂しさは禁じえない。
そこで提案。現役時代に大活躍した鮎釣りの道具を安くお譲り願えるならば幸甚この上ないがどうだろう。もし押入れの奥かどこかに眠っているならば、ぜひとも使わせていただきたい。それって虫がよすぎますかね。道具一式揃えるのに100万かかると言われて断念した鮎釣りも、そうすれば再考もありかなとふと思いました。
そういえば、今週の火曜に組長さんが、例のホテルの室外機騒音問題についての進捗状況を知らせに来てくれた際、話を聞いた最後にアオリイカの釣り方を教えてくれないかと厚かましくも訊いてみた。
神奈川にいるときはクロダイをやったことがあるんですけど、アオリイカは初めてなんです、この前組長さん宅に自治会費を届けに行ったときに、組長さんがアオリイカをやるってお聞きしたんで、いつか釣り方を教わろうと思っていました、先日内浦湾の堤防からエギングしてみたんですけど、さっぱり駄目でした。
釣る時期はもう少し先ですね、10月後半から11月にかけてでしょうか、エギングの人もいますが、そういう人は一つところにいないであちこち移動するようです、私は夜中に車で行って、生きたアジで釣ります、投げて竿をしばらく置いておくとアオリイカが食いついてきます。
そうですか、やはりアジの方が釣れるんでしょうね、私はあくまでエギングで釣りたいのですが無理でしょうか、もしお邪魔でなかったら今度ご一緒させてもらえませんか。
突然私にそう言われた組長さんは、ややお困りのふうでした。それはそうだろうな。ここは単独エギング攻めしかないべ。
写真は、未明からの突風で折れた葡萄の支柱とひっくり返ったベンチ。ひっくり返ったのがベンチだけでよかった。これが屋根だったら大変なことだった。でもいずれはそういう日も来るんだろうな。覚悟せねば。(あ)
