大学4年の一年間、体育連合会本部の幹事をやったことがある。そのときの8名のメンバーのうち6名が今日、那須に集合した。欠席の一人は熊本から出て来れず、もう一人は体調が優れないとのことだった。
一昨年は渋谷の中華料理店に集い、昨年は私の伊豆のあばら屋を提供した。昨年集まったときに、では次回は幹事会会長だった奴の地元の那須で呑やろう、別荘を借りて呑ろう、ついでに日光に足を伸ばそうと話がまとまり今日になった。
那須塩原駅に午後3時半まで着けばいいことになっていたが、早めに家を出て宇都宮で餃子を食うのも悪くないと思い、辻堂駅9:30発宇都宮行きに乗る。端から新幹線を使う気はなかった。せっかく乗り換えなしで宇都宮まで行けるのだから、どんなものか一度通しで乗ってみたかった。
宇都宮駅には12:20に着いた。着くまでに3時間近くかかったが、主要駅での乗降の様子を見ていると退屈しなかった。昼に宇都宮餃子を食うつもりでいたが、いざ宇都宮駅に着いてみると、どうせ夜はしこたま呑み食いするのだからと考え直し、ホームの立ち食いそばで軽く済ますことにした。
那須塩原駅の2階展望待合室で本を読みながら皆の到着を待つ。約束の3時半近くになって、私と同じように早めに到着していた奴の携帯に会長から連絡が入った。駅ロータリーに車を停めて待ってるから皆が揃ったらそこまで来いという。だいたい皆で連絡し合って同じ新幹線に乗って来るものと信じて疑わないところがいかにも会長らしい。それぞれ別々に来る可能性もあるのだということに考え及ばない。そのあたりが昔とちっとも変わらない。
昼過ぎからぱらぱら降り出した雨も、車が駅から貸別荘に向かって走り出す頃には本降りになっていた。買い出しに寄ったスーパーでは、なるべく調理しなくても済むようなつまみをという我々の意見に会長は、外は雨でもホットプレートがあるから中で焼肉ができるとなお焼肉に固執し、材料を別かごにどしどし放り込むのであった。ほんと変わんねえ。
皆々、昔ほど呑めなくなったと言いながらがんがん呑み、食が細くなったとぼやきながら寿司をがばがば食い、気がつけばめいめい布団でいびき合戦を繰り広げる豪傑揃いなのでした。なあんだ会長、結局焼肉やらなかったじゃん。
5,370歩。
写真は、JR宇都宮線黒磯行きの電車内。矢板駅から乗り込んできた女子高校生の集団(ソフトボールのお揃いのTシャツを着ていた)一人が、重そうなスポーツバッグをどっかと床に降ろしてアイスを舐め始めた。欲しいと言ってもあげないよと仲間に言った次の瞬間、何あれ、運転手がいっぱいいると素っ頓狂な声を上げる。釣られて私も運転席を見たら、中に4人が並んで立っていた。運転手の新人研修か何かだろうか。そのためかどうか知らないが、電車が踏切を通過するたびに警笛音をやたら長く鳴らしていた。(あ)
