いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

感謝で締めろ

はてなブログで「絵を描く」機能が追加された。試しに伊豆の家の間取りをフリーハンドで描いてみる。ワコムのペンタブレットで描いたが、つるつる滑って描きにくい。そこで、以前使っていたソフト下敷きを上に被せてみた。多少の抵抗感はペン先から伝わるが、感覚的にはいまいち。思い通りの線が描けない。所詮パソコンでのお絵描きなんだから高望みしてはいけない。というか、元々絵の素質がないんだからどうにもならんでしょ、というのが自明の結論。

森沢明夫著『津軽百年食堂』(小学館文庫)を読む。この小説、2011年に映画化されたんですって。知りませんでした。早くDVD化されないかな。作品は、百年続く津軽蕎麦屋の人間模様がオムニバス形式で描かれる。弘前城の桜祭りのある晩のこと、いきなり暴風雨が吹き荒れ、出店したテントが吹き飛ばされるのではないかと心配した三代目店主とその息子が様子を見に行く。そのテントの中で三代目が息子に言う。「これは俺が子供の頃に、初代だった爺さんから何度も聞かされたことなんだけどな」「物事の終わりは必ず感謝で締めろーー。そう教えられた」。その教えを守り抜いたから百年続いたんですよね。著者は、この小説を書くにあたって10軒の「津軽百年食堂」を取材したそうですが、「感謝で締めろ」というセリフには、取材に応じたご主人全員の共通した思いが詰まっているように感じました。この夏、高校のクラス会に顔を出してみるつもりだけど、青森に行ったら、ここに紹介された食堂のどこかに入ってみるとしよう。楽しみがまた一つ増え夏盛んあ)

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