いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

杜鵑声高らかにその気迫(あ)

【きょうの一枚】宮部みゆき『氏子冥利』の原稿。

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 文芸誌「オール讀物」5月号に載っていた宮部みゆき『氏子冥利』を模写しています。

 書き写して思うのは、「やはりプロの書き手は違うなあ」ということ。歴然とした差をひしと感じます。こういう人たちと同じ土俵で技を競うのは所詮無理があります。

 でも、勉強しなくちゃうまくならない。

 どういうふうに勉強すればいいんだろう。判らない。けど、何もしなければそこで足踏みをするだけだ。何かしよう。

 そう思って始めたのが、模写。

 模写は以前にもやったことがある。やってみて、やっぱりこれしかないと思ってまたやり始めた。「学ぶ」ことは「真似ぶ」こと。それをモットーにこれからも精進していくつもりです。

 一言に模写と言っても、大きく分けて手書きとパソコンを使う方法がある。が、私はパソコンを使える環境にあるのでそっちを利用している。その方が手っ取り早いし、かかるのは電気代だけで済む。

 幸いなことに「縦式」という優れた縦書きエディタがある。これはもともとMac用の縦書きエディタだったが、最近はWindows版もある由。だから、パソコンを自由に使える人は使ってみるといい。

 「縦式」を立ち上げると、いきなり400字詰めの原稿用紙が出てくる。書かれた文字数が表記され、ルビも簡単に振ることができる。手書きより遥かに時間を短縮できるし、書くことに特化しているから書くことだけに集中できる。印刷なんか考えなくていい。

 こんな優れもののソフトを無償で提供してくれる開発者さんに心から感謝したい。ありがとう、大事に使わせてもらってます。

 

【書】「幹才」カンサイ(No.1,440)

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「事を処理する才能。技量。働き。=才幹」(『旺文社漢字典第2版』)

「幹」は、榦が本字。〓(カン。幹から干を引き抜いた形。飾りのついた旗竿)に木(干は変化した形)を加えて、支柱の意。ひいて、「みき」「もと」の意。

「才」は、もと、川をせき止める十文字の材木の形にかたどる。材の原字。転じて、人の才能の意に用いる。

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』風呂の後 十二(No.880)

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 下宿へ戻ると、机上に差出人の書いてない手紙があった。

 手紙は森本からのものであった。今、大連にいて電気公園の娯楽係を勤めてゐる由。突然姿をくらましたのは、やはり下宿代を半年分溜め込んだことが原因らしい。

 森本の愛用した洋杖(ステツキ)を進上したいとも書いてある。が、敬太郎はそのまま傘入れに差したままにしておいた。もちろん森本が大連にいることも下宿の家主に伝えなかった。

 ここに大連の電気公園というのが出てくる。電気公園とは大連の西方の高台にあった娯楽施設「電気遊園」のことで、温室や動物園の他にメリーゴーランド等電力を応用した種々の遊戯施設があったと全集注解にある。そこで電気仕掛けのメリーゴーランドを描いてみた。孫娘が好きで、遊園地に連れて行くとよく乗りたがった。

 

【昭和の風景】160

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 大分県のある寺院には、鬼のミイラが存在しているという。

 これとは別に、青森県にはキリストの墓というのもある。道路標識まであるんだから驚く。

 信じる信じないは人の勝手だけど、ここまで来たら、なんでもありだね。馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。土地の大人は真顔でそんなことを子孫に伝えているんだろうか。

 

【タイムラプス】5/28(日)7:45〜10:40の伊豆長岡の空。21秒。

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