【今日の一枚】庭の寒椿。
前のオーナーは浴室の目隠しのつもりで植えたのだろう。浴室から手を伸ばせば届くような、そんなすぐの外に植わってある。
昨年暮れからピンク色の花を八重に咲かせて、家人の目を楽しませています。
そうこうするうちに、玄関前の赤い椿、白い椿が花を咲かせ、蜜を求めてメジロもやってくるでしょう。
こういう季節の移ろいに一喜一憂する日々。そんな日常に憧れていました。俳句をものしながら自然と共に生きること。それを噛みしめつつ余生を過ごしています。
【書】「匿爪」トクソウ・つめをかくす(No.1,323)
「猛獣は爪をかくす。転じて、自分の腕前をかくしてあらわさないこと。」(『旺文社漢字典』第2版)
「匿」は、匸(かくす)と、若(ジャク。ジョクは変化した音)とから成る。
「爪」は、もと、手を下に向けて物をつかむ形にかたどり、「つかむ」意。抓(ソウ)の原字。転じて「つめ」の意に用いる。
【ディジタル画】『それから』 十七の二(No.763)
平岡からの手紙を携えて、代助の兄・誠吾は代助を訪ねる。
手紙はお父様宛のもので、三千代と代助とのあらましを平岡が事細かく知らせてきたらしい。
「其所に書いてある事は本当なのかい」と兄が低い声で聞いた。代助はたゞ、「本当です」と答えた。
次はいよいよ『それから』の最終の段。三千代と代助の運命やいかに。
【昭和の風景】47
海水浴場の飛び込み台。
私の生まれ育った青森の寒村には砂浜というものがなかった。あるのは、ごろた石が並ぶ浜ばかりだった。
波打ち際から沖へ向かうと、ごろた石、藻、砂底の順になる。背が届くのは砂底までで、それから先は届かない。だから、海底がどうなっているか知らない。その先にはホタテが棲息する泥底が続くというが私は見たことがない。
海水浴シーズンになると、そのちょっとした砂地に鉄のやぐらが立つ。それが飛び込み台。
そこまで泳ぎ着き、てっぺんからダイビングするのはもっぱら男児で、女児は波打ち際でバシャバシャやるだけで飛び込み台までには滅多に来ない。男児は、どうすれば格好いい飛び方ができるか、波打ち際の女児の目線を気にしながらダイブする。それが海水浴の密かな楽しみでもあった。
それでも決められた域内で泳ぐだけではつまらないと思うヤンチャ小僧は、行ってはいけないと学校で言われた危険な場所であえて泳いでいた。私もその一人だった。
危険な場所はアカジャラと呼ばれる貝の宝庫だった。素潜りし底の大石をひっくり返す。すると石の陰にアカジャラ(磯に棲息するホタテというイメージか)がひっついている。それを素手でもぎり採り、浜にこしらえたカマドで焼いて食う。
そんなワイルドな食い方ができるのが自慢だった。そんな楽しみを知ってからは海水浴なんかに足を運ばなくなった。
【タイムラプス】1月31日(火)6:22〜9:10の伊豆長岡の空。20秒。
【新型コロナ】1/31(火)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→58,588(前週同曜日比 −24,763)
累計感染者数→32,555,584
死亡者数→68,452(前日比 +326)
<静岡県>
新規感染者数→1,565(前週同曜日比 −822)