いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

木枯らしやオープンロケの夢の跡(あ)

【今日の一枚】市の広報今号の表紙。

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 写し出されているのは、田中山にある大河ドラマのオープンロケ地。田中山というのはこの地区では有名な農産物の生産地で、特にスイカが有名。毎年地元公民館でスイカ祭りが行われる。
 表紙の画像には、薄青色の直垂に鎧を纏っている人物がひときわ大きく写っている。残念ながらお顔は見えないが、昨年同じこの地でエキストラとしてご一緒したあの方に違いない。勝手にそう思っている。後ろ姿がそっくりだもの。
 宅に配られた広報紙の表紙を見て、今、その時のことを懐かしく思い出している。
 あれは二度目のエキストラ出演だった。今は廃校になった小学校の体育館で鎌倉軍の下人の格好をさせられ、大型バスに乗り込んでオープンロケ地へ向かった。ロケ地へはバスで10分もかからなかった。

 後ろ姿の大きい人とはそこで出会った。木曾義仲最期のシーンもこのロケ地で撮られ、それに立ち会ったという。
 午前中は頼朝軍が京都に凱旋する列に加わり、午後は義経軍凱旋の列の後方に並んだ。舞台装置のスタッフは荒れ果てた京都の街並みを再現するのに、業務用大型扇風機で砂塵を送っていた。それを助監督のカットが入るたびに繰り返す。OKが出るまでひたすら繰り返す。それを見て、たかだか数秒の映像を作るのに撮影もなかなかゆるくないことを思い知った。
 史実からいうと義経軍が先で頼朝軍が後という順番になるはずだが、撮影順序は逆。でも、そのことに誰も文句を言わない。皆助監督の指示に従っている。午前も午後も同じ鎌倉軍下人役だから身に着ける衣装も変わらず。で、そのままの格好でロケ弁を食す。なかなか合理的な時間の使い方だ。
 ロケ弁は外テントで食った。テントは運動会などに利用するそれで、囲いがないから結構風が通る。石油ストーブに手をかざし、差し入れの蜜柑に手を伸ばしながら身内話に花が咲く。あれ、いつの間に来ていたんだろうメイクのメンバーも到着して話に加わっている。
 なんとか役の誰々さんは、市内に旨いラーメン屋を見つけたから今度一緒に食いに行こうなんてスタッフを誘っている。そんな話を聞いているのが実に楽しく面白く、吹き荒ぶ風の冷たさはそれほど苦にならなかった。
 たかだか2回の参加だったけど、大河ドラマってこんはふうに作られていくんだという一端を垣間見た気がして、とても有意義な時間でした。勉強になりました。こういう機会はもう死ぬまで巡って来ないだろうな。


【書】「浸沈」しんちん(No.1,234)

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 「しみこむ。侵入。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「浸」は、氵(水)と、音を表す〓(しん。「宀」「帚」「又」の組み合わせ。しみこむ意→滲)とで、水がしだいにしみこむ意。転じて「ひたす」意を表す。
 「沈」は、氵(水)と冘(いん。「ちん」は変化した音。人の肩に重荷をつけてしずめる意)とで、水中に「しずむ」意を表す。


【ディジタル画】『それから』 四の四(No.674)

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 「平岡の細君は、」で始まったこの段は、5行目から三千代、三千代、三千代。「三千代」のオンパレードになる。
 「一寸見ると何所となく寂しい感じの起る所が、古版の浮世絵に似てゐる」。あの、憂いを帯びた二重瞼で三千代を演じられるのは藤谷美和子しかおるまい。で、藤谷美和子さんをモデルに平岡三千代像を描いた。
 あの頃の藤谷さんはおいくつだったのだろう。歌謡番組のゲストにもかり出され、どなたかとデュエットではにかみながら歌っていたのを懐かしく思い出す。あの頃は飛ぶ鳥落とす勢いの絶頂期だった藤谷さんは、今、どこで何をしているのだろう。どこか、危うげで心もとない儚さを感じさせる、そんな女優さんでした。


【タイムラプス】11月3日(火)6:40〜8:53の伊豆長岡の空。33秒。

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【新型コロナ】11/3(火)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→67,603(前週同曜日比 +25,208)
累計感染者数→22,526,104
死亡者数→46,925(前日比 +57)
<静岡県>
新規感染者数→1,791(前週同曜日比 +702)