しゃべり場に老人集ふ残暑かな（あ）

　地区の乗タク制度をなんとか存続普及させる一環として、乗タクを利用して最寄駅周辺を散策しようというイベントを立てた。もともとは9/20(火)実施の予定だったが、台風のためきょう(9/26)に延びていた。
　吹く風はどことなく秋を漂わせるが、照りつける日差しはまだまだ夏。季節をそう簡単に譲れないという夏の意地でしょうか。夏の服装をしたものか、秋の格好をしたものが迷うような、そんな一日だった。
　当初の計画だと、図書館向かいのマック店で「朝マック」の予定だったが、マック店が現在改装中で使えない。で、代わりに駅の反対側のモスバーガー店で「朝モス」をすることにした。
　スーパーで買い物をしてもいいし(きょうはちょうど商品1割引の「カメさんデー」だ)、図書館で本を読んでもいいし、新装開店のパン屋でおすすめカレーパンを買ってもいいし(あの、ホリエモンがオーナーだと言う)、というツアーをスタッフが苦労して組んだにもかかわらず、蓋を開けたら何のことはない、総勢11人みんなして「朝モス」と来たもんだ。
　平均年齢80の面々だもんな。無理もないよ。いや、お年寄りはこんな炎天に外を歩いちゃいけないよ。バーガー店でお茶、がいいよ。窓辺で涼みながら世間話に花を咲かせるに限るよ。

【今日の一枚】「マイナポイントー第2弾ー」ポスター。

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　マイナンバーカードを作ったのは、今から5年前。
　今回のキャンペーン期間中(ポイント申込は2023年2月末まで)に手続すれば、すでにマイナンバーカードを持っている人でも最大20,000円分のマイナポイントが付与されるという。それで、くれるというならもらおうじゃないかと、市役所までカブを走らせた。
　窓口の人は、パソコンで私のデータを呼び出す。「登録は2017年ですね。その年に5,000円分のポイントを申請されてます」と、私がすでに忘れてしまったことまで丁寧に指摘してくれた。さすが市役所、やるなあパソコン。
　で、残りの15,000円分のポイントを申請できるというので、申請した。
　てなわけで、登録した年に申請した5,000ポイント(それ、第一弾のやつだな)と、今回の15000ポイントと、合わせて20,000ポイントを申請したことになる。で、その差額15,000円分をPayPayに紐付けした。15,000円分の商品券をタダでもらったようなものだな。
　申請手続き中に、これからはマイナバーカードが国民健康保険証の代わりになると説明された。が、この制度が導入されているのは今のところ大きな病院だけで、個人病院などはこれからだという。
　制度を実施するには、同じシステムを病院側にも導入しないといけない。私が定期検診を受けている病院は個人病院なので、マイナンバーカードを読み取る機器がまだパソコンに差し込まれていない可能性が高い。でもまあ、この制度が利用できなくても、従来の健康保険証を提示すればなんら支障ないというから、そういう点では別に困らない。だったら、マイナンバーを健康保険証代わりに持ち歩く必要がないと思うが、国としては個人のビッグデータを一つのカードにまとめたい思惑があるらしい。
　マイナンバー登録がこうした美味しいキャンペーンにもかかわらずなかなか普及しないのは、「なくても別に困らない。あったら逆に個人情報が国にダダ漏れになる」という危惧が根っこにあるからかもしれない。

【書】「鬼飲(飮)」きいん（No.1,196）

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　「夜、灯火をつけずに酒を飲むこと。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「鬼」は、人が大きな面をつけて死者にふんするさまで、死者の霊魂の意を表す。
　「飲」は、〓1(今＋酉＋欠の組み合わせが本字で形声)。欠(人が口を開くさま)と〓2(今+酉。ふくむ意→含)とで、「のむ」意。のち、〓2を食に変えて会意となった。

【ディジタル画】『坑夫』 578（No.636）

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　坑内を案内されての帰り、途中からいなくなった初さんがひょっこり帰ってきた。
　「初さんを見るが早いか、自分の意識は愈(いよいよ)明瞭になつた。……(中略)……明日から、鑿と槌でかあんかあん遣らなくつちやならない事も、南京米も、南京虫も、ジャンボーも、達磨も一時に残らず分つて仕舞さうして最後に自分の堕落が尤も明かに分つた」。そうして「つくづく労働の困難を感じた。さうして熱い涙で眼が一杯になつた」。
　何をするにしても、労働はゆるくない。血と汗と涙を流して働くということは、大変なことなんだ。