”きょうの「環境美化の日」の活動はすべて中止とします” 。午前8時前後、区に2基ある防災無線塔からそう流した。無線放送はそこまで行かないと流せない。で、雨の中、2基ある無線塔を徒歩で行ったり来たりした。雨の滴る庭木の葉をかき分けかき分け塔のボックスを開ける。防災無線塔は便利なようでちっとも便利じゃない。
2基目の塔に向かっている途中で囲碁の好きな3期前の区長さんとばったり出逢った。雨上がりの散歩かしら。で、午後から囲碁を打ちにお邪魔しますと口約束。以前に、立ち話だけど、いつか囲碁のお相手をしてくださいとお願いしてあった。
初めての手合わせで実力の差を測りかねたが、互戦で3連敗し、2子局でも3連敗し、3子局に落ちても3連敗した。敗因は大石を殺されたこと。すべての局でそうだった。まあ、それだけ実力の差があったということだ。大局を見渡せなかったということだな。
きょうの「環境美化の日」の活動については、きのうから、やるのかやらないのかはっきりさせろという問い合わせがあった。で、私としては「やらない」と腹を決めていた。その伝達方法にLINEグループを利用した。
LINEグループは便利だ。一度記事を起こし、それを「トーク」欄に置いてさえおけば、グループ登録者が好きな時にそれを読んでおいてくれる。情報を流す側はいちいちコピペしなくて済む。
今時の若い人には、そんなの常識、なのかもしれないが、そういうのがなかった時代を長く経験している私などにはとてもありがたいツールだと映る。
LINEグループのことを何て便利な伝達方法なんだと感心していたら、今はさらに「パラレル」なるものが若者には人気なのだという。これはどういうものかというと、友達とペチャクチャ喋るのに特化したアプリらしい。いろんなことをしながら気の合った仲間とおしゃべりを楽しめる、と言ったらいいんでしょうか。
こんなアプリが流行る時代だもの、家族との会話も当然減るわな。家族との会話が皆無になって、歪み合い憎しみ合い、しまいには殺意を抱いてリュックに包丁を忍ばせることになる。ほんと、家族ってなんだろうと思っちゃう。
【今日の一枚】公民館玄関から見た雨降りの様子。
きょうは、市主催の「環境美化の日」だった。でも、こんだけまとまって降れば百人いたら百人とも諦めがつくでしょう。7時半に各組長さんが公民館に集まって中止を決めた。
【書】「殷雷」いんらい(No.1,188)
「盛んに鳴りわたる雷。」(『旺文社漢字典』第2版)
「殷」は、身(身おもの意)の逆向きの形と、打つ意の殳とで、もと母体中で胎児が動く意。転じて「さかん」の意、借りて、いたむ、ねんごろの意に用いる。
「雷」は、雨と〓(らい。畾の上部にもう一つ田を加えた形。かみなりのごろごろなる音。畾・田は省略形)とで、「かみなり」の意を表す。
【ディジタル画】『坑夫』 70(No.628)
坑夫たちが女郎屋の話をしていると、「突然肺臓を撃ち抜かれたと思ふ位の大きな音がした」。
その音を聞いてもなお平気なふうに坑夫たちは「もう少しだ。遺つちまうかな」と言って鑿(のみ)で鉱(あかがね)を叩く。
大きな音が出るのは日常茶飯事なことなのだろう。別段驚く様子もない。
音の原因を初さんが教えてくれた。それはダイナマイトの音だった。
ダイナマイトは、もちろん岩石を砕くのに使う。
私の生まれ育った半農半漁の寒村でもダイナマイトの音は四六時中響き渡っていた。
村の外れに大きな採石場があって、それを当て込んだ石屋も多く村に散在していた。
私はその中の一つの石屋の店先に立って、採石場から運び出されたばかりの岩石が、石工の手によってあれよあれよという間に表面ツルツルの墓石になっていくのを飽かず眺めたりしていたものだ。
村ではダイナマイトとは言わず「はっぱ」と言った。はっぱがかかる時は注意喚起のサイレンが轟き、それは離れた小学校の校庭にも聞こえてきた。そしてその「はっぱ」に巻き込まれて命を落とす事故も毎年のようにあった。
坑の外でもそうなのだから、坑内でのダイナマイトの破裂音は相当なものだったろう。噴煙だって真っ暗な迷路に充満したはずだ。いずれにしても運が悪けりゃ破裂した岩石の下敷きになって絶命することは十分あり得たわけで、それを思えば坑夫の仕事というのは常に死と隣合わせだったことは想像に固くない。
【タイムラプス】9月18日(木)5:46〜6:47の韮山方面の雨空。30秒。
【新型コロナ】9/18(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→70,975(前週同曜日比 −21,752)
重症者数→309(前日比 −17)
伊豆の国市陽性者数→29(前日比 +5)(静岡県HPより)