いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

扇風機首振り借りた本捲る(あ)

【今日の一枚】図書館から借りてきた本と漱石全集。

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 今月末の文学賞に応募すべく、本格的な準備に取りかかることにした。
 まずは災害文集を読むことから始める。
 まあ、子どもの作文だから、文章表現が拙いのは致し方がない。でも感動する。つまりは感動は、いくら文章表現が巧みでも、そこからは生まれないということだな。
 では、どこから生まれるか。今回はその答えを探すべく試行錯誤してみたい。


【書】「美酒」びしゅ(No.1,173)

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 「よい酒。うまい酒。旨酒。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「美」は、羊と大とで、肥えた大きな羊の意を表す。ひいて「よい」「うつくしい」意に用いる。
 「酒」は、液体を意味する氵(水)と酉(ゆう。「しゅ」は変化した音。酒つぼ)とで、「さけ」の意を表す。
 酒はいいねえ。古い神代の昔から、めでたい時もめでたくない時も、常に身近にあった飲み物です。
 字もいろんなのがあります。「酒」はこれまでも数知れず書いてきたけど、何度書いても楽しいねえ。


【ディジタル画】『坑夫』 55(No.613)

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 囲炉裏端でジャンボーがひとしきり話題になっていた頃、例の病人が部屋の隅で「ううん」と唸り出した。なんとも薄気味悪い唸り声である。
 暖を取るのに囲炉裏を囲んでいた獰猛衆の一人が病人に声をかける。
「金公苦しいのか」。
「ううん」。
唸ってるのか、返事をしてるのか判然しない。
 金公には嬶がいる。いや、いた。金公は、己の病気のために嬶を身売りして金を拵えた。だから、今はいない。嬶は今は他の職場仲間の女房になって、所帯持ちしか入れない長屋に住んでいる。金公は独り身になったから今の飯場で寝起きしている。プライバシーもへったくれもありゃしない、個人情報筒抜けのタコ部屋だ。
 作品を読む限りでは、おそらくこの大部屋の暖房具は囲炉裏しかない。人気の山の宿には囲炉裏を売りにする宿も少なくないが、そんなのに騙されてはいけない。
 とにかく寒いんだから。一泊二泊の都会の喧騒を忘れさせてくれる旅ならいいが、雪のしんしん積もる暗い夜がずっと続くと思いねえ。耐えられないから。
 悪いことは言わない。こんな生活に憧れるなんて止しなさい。テレビがあって、蛍光灯がついて、パソコンができて、洗濯機が回る生活が絶対にいいって。だから若者はみんな都会に憧れるんです。そこは文化的刺激に溢れているし、どろどろしたしがらみがないから。
 でも、どうしたんだろう。気づいたら囲炉裏のある生活に憧れて伊豆を終の住処に決めていた。
 囲炉裏だと体はぽかぽかしないけど、その代わり、心がぽかぽかするからかな。


【タイムラプス】9月3日(土)5:59〜9:23の伊豆長岡の空。25秒。

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【新型コロナ】9/3(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→128,728(前週同曜日比 −63,661)
重症者数→539(前日比 −16)
伊豆の国市陽性者数→29(前日比 −22)(静岡県HPより)