いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梅雨晴間足湯の櫓高々と(あ)

【きょうの一枚】市のイベント施設。

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 中央奥の緑屋根の建物が多目的ホール。今年3月にはここで「堀内孝雄ショー」があった。来たる7月30日には「森山良子ショー」が行われる予定。全席指定一律5,500円の料金は私にはちと高い。だから、私は見に行かない。
 きょうはこの同じホールで「社会福祉大会」が行われた。こういうイベントはたいてい無料だから、時間が許せば出かける。で、きょうは許せるだけの時間があった。それに、長年勢力的に活動してきた地区サークルが表彰されるというので、これはぜひ行かねばと予定に入れておいた。
 表彰式が終わったあと、続いて記念講演が行われた。講師は野沢和弘氏。演題は「いじめ・障害・ひきこもり〜生きにくい人の支援と合理的配慮」。
 話はとても面白かった。要所要所メモを取ろうと思ったが、メモを取る暇もないくらい話に引き込まれた。元毎日新聞論説委員だけあって、詳細な参考資料を噛み砕いて解説してくれる姿勢にも好感が持てた。
 この世界に飛び込むようになったのは、ご自身のお子さんが障害を持つ方だったからだという。そういう人と寝起きを共にしている人からすると、世の中はまだまだ障害を持つ人への配慮に欠けるところが多々見られるらしい。
 講演の終わりのほうでご自身が運営する「こもれび文庫」のサイト紹介があり、そのサイトで紹介された話に胸打つものがあった。生きる価値を見出せない女子学生からかかってきた電話におじいちゃんが対応する。そろそろかかってくる頃合いだと思っていたらかかってきた。
 おじいちゃんは、ああしろこうしろと余計なことは言わない。ただ苦しい心のうちを吐露する孫のあるがままを、心優しく受け止めるだけだ。それがとても印象的だった。
 こういうのを世では好々爺と言うんだろうな。


【書】「奉順」ほうじゅん(No.1,103)

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 「まもり従う。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「奉」は、両手で差し出す形と、音を表す丰(ほう。高くあげる意→烽)と、のちさらに手を増し加えて、物をささげ持つ意、ひいて「たてまつる」意を表す。
 「順」は、頁(顔)と、音を表す川(せん。「しゅん」は変化した音。したがう意→循)とで、顔つきが穏やかですなおな意、ひいて「したがう」意を表す。


【ディジタル画】『三四郎』 101(No.543)

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 与次郎が三四郎の下宿に来る。来て、「おい、小川、大変な事が出来て仕舞つた」と言う。
 そして懐から皺だらけの新聞を出す(二枚重なつてゐる)。一枚は、広田先生が大学教師の選から漏れたこと、もう一枚には広田先生が不徳義漢であるかのように書かれていて、その筆を執ったのが小川三四郎となっている。書いたのは与次郎なのに。
 与次郎は広田先生を大学教師にしたくて運動もし、論文も書き、演芸会を開いて人集めもしたのだったが、それがことごとく裏目に出た格好になった。
 世のため人のために良かれと思ってやったことでも、それが仇となって逆効果を生むこともある。ことほどさように世を吹く風はいつも順風満帆とは限らない。論理的な良し悪しの判断ではなく、好きか嫌いかという感情的な判断で左右が決まったりする。世の中とはどうやらそういうものらしい。
 今回もすべてConcepts「水彩絵具H2」で描いた。 


【タイムラプス】6月25日(土)6:26〜8:50の伊豆長岡の空。35秒。

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【新型コロナ】6/25(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→15,972(前週同曜日比 +1,267)
重症者数→36(前日比 −2)
累計死亡者数→31,107(前日比 +15)