いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

黒松の針光らせて春の雨(あ)

 汲んできた水がきょうで尽きると判って、雨が上がるのを待ってから湯ヶ島・月ヶ瀬までカブを走らせることにした。
 が、なかなか雨が上がらない。正午、1時、2時と待ったが雨は止まずに降り続く。ふと雨雲が途切れる瞬間があるが、すぐまた雨がやってくる。困った困った。Yahoo!天気の雨雲レーダーに表示される雨雲は伊豆半島をすっぽり覆い、夕方まで切れる気配がない。
 あすには雨も上がるだろうから水汲みもあすにすればいいのだが、でもやはり、朝に淹れたてのコーヒーを飲みたくて、何のこれしきの雨とばかりにウインドブレーカーを羽織って雨の中に飛び出した。暗くなる前に家に戻るにはそうするしかない覚悟だ。
 今や水道水では我慢できなくなっている。そんな自分に驚く。湧き水でなければ承知しない味覚を持ってしまった。なんと贅沢なことよと自分でも思う。でも、そうしたいんだから、どもなね。それをしたいがために雨の中をバイクで走るのはまるで苦にならない。いい歳こいたジジイがやることじゃないよねと思いながら、やっちゃうのである。


【きょうの一枚】車庫上のクロマツ(黒松)。

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 黒松の枝が車庫の波板屋根を舐めるように伸びている。
 私には松の枝振りを愛でる趣味はない。だから、窓を脅かすまでになった枝を伐るのになんのためらいもない。
 ただ、伐るタイミングとして、カミさんが神奈川の仕事をやめて伊豆にやってくるあたりがいいかなと思っている。カミさんが伊豆に来るということは車も一緒だろうから、その時までに、もう一台駐められるだけのスペースを用意してやらないといけない。その最有力候補が、この黒松の生えているスペースなのである。
 カミさんが伊豆へ来ると決まったら、黒松を根っこからバッサリ伐り落とすつもりでいる。地域活動を通じて懇意になった地元の土建屋さんにもそう話してある。


【書】「里耳」りじ(No.1,034)

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 「俗人の耳。俗耳。=俚耳(りじ)」(『旺文社漢字典』第2版)
 「里」は、土と田(田畑など東西に区画された地域)とで、農地中心に区画された土地、むらざとの意を表す。
 「耳」は、外から見えるみみ(耳殻)の形にかたどる。借りて、助字に用いる。


【ディジタル画】『三四郎』 36(No.474)

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 三四郎は美学の教師からグルーズの画を見せてもらう。「其時美学の教師が、此人の画いた女の肖像は悉くヴォラプチュアス(全集ではヴォが右肩に濁点を打った「オ」になっている)な表情に富んでゐると説明した」。そして、「池の女の此時の目付を形容するには是より外に言葉がない」と続く。広田先生留守の引っ越し先の庭木戸に姿を見せた美禰子の目付きである。
 どんな目付きか。気になってグルーズの描いた女性の画を見たら、なるほど、あまりに官能的・肉感的すぎてドギマギした。同時に、これは私には描けないと直感した。その何点かがルーブル美術館に展示されているという。
 今回は、そのグルーズの肖像画を「Gガッシュ」で描いてみた。最初、久々に鉛筆画で描いてみたが、どうもしっくりこなくて、使い慣れた「Gガッシュ」に戻った。 


【タイムラプス】4月15日(金)6:25〜8:25の伊豆長岡の空。29秒。

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【新型コロナ】4/15(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→55,294(前週同曜日比 +313)
重症者数→467(前日比 −1)
累計死亡者数→28,892(前日比 +52)