いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

冬ざれにすするや独り黒い麺(あ)

 寒風が吹き荒れ、あまりの寒さに耐えられず図書館に避難。暖房費節約の一環として。
 図書館に行ったのは、柳田邦男さんの『人生の1冊の絵本』を読みたかったためでもある。全集ならまだしも、たかが岩波新書1冊のためにのこのこ図書館に出かけるほどになってしまった。なんたるちや、さんたるちや。
 「あとがき」にいい文章があったので、持参したiPadを取り出してEvernoteに打ち込んだ。Evernoteに打ち込んでおくと、家へ帰ってからパソコンでもケータイでも読める。もちろんiPadでも。「あとがき」は、次のように始まる。
 「今,絵本の世界が新しいルネッサンス期を迎えている。
 21世紀になってはや二〇年。この新しい時代に、絵本という表現ジャンルが、実に多様な人生の課題について、絶妙な回答例と言える作品を次々に生み出しているのだ。」
 そうして、こう続く。
「絵本は文章の理解力がまだ発達していない幼い子どものために絵で言葉を補っている本だと思いこんでいる人が多い。だが、違う。絵本は、子どもが読んで理解できるだけでなく、大人が自らの人生経験やこころにかかえている問題を重ねつつ、じっくり読むと、小説などとは違う独特の深い味わいがあることがわかってくるものだ。」
 まさにその通り。きっと私が目指している「画と文のコラボ」というのは、もしかしたら、ここで柳田邦男さんがいうところの「絵本という表現ジャンル」のことかもしれない。 


【きょうの一枚】「原宿Kuloeラーメン」。

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 先日、ママが買ってきてくれたのを昼食に作った。スープは豚骨。豚骨スープは私の好みではない。それよりも驚くのは麺が真っ黒なこと。イカ墨を使っているのかと説明を見たら、竹炭だって。「原宿」の名を冠しているが麺の製造は福島県喜多方市。なんで「原宿」と言う。なんで「喜多方」と言わない。


【書】「古憲」こけん(No.892)

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 「昔のおきて。古いきまり。古法。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「古」は、十と口とを組み合わせた形。十は干(かん=長方形の縦の形)を省略した形。口は口(さい)で、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。この器の上に聖器としての干(たて)を置いて口を守り、祈りの効果を長い間保たせることを古といい「ふるくからのもの、ふるい、むかし、いにしえ」の意味となる。
 「憲」の丯(かい)は目の上に入れ墨を入れる意。昔、刑罰を犯した人には、目の上に入れ墨を入れた。「きまり、おきて」として憲が使われるようになったのは近代になってから。


【ディジタル画】レンブラント・ファン・レイン(No.334)

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 越智東風子が帰ったあと、迷亭先生から苦沙味先生に手紙が届く。そこにレンブラントの名がある。いわく、「……。有名なるレンブラントが画き候饗宴の図にも孔雀が尾を広げたる儘卓上に横はり居り候……」。
 レンブラントとは画家の名であることは知っていたが、それ以上のことは知らない。どんな絵を描いた画家かも知らない。ともかく知らないことだらけ。知れば知るほど知らないことが増えてくるきょうこのごろ。
 今回は輪郭を「鉛筆(6B)」ブラシで描き、「水彩&ぼかし」で色を塗り、「いつもの手書きペン」で字を書いている。 


【タイムラプス】11月24日(水)7:18〜9:20の伊豆長岡の空。30秒。

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【新型コロナ】11/24(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→110(前週同曜日比 −43)
重症者数→60(前日比 −3)
累計死亡者数→18,350(前日比 +2)