いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋湿り全集栞同じ場所(あ)

 きょうは行くつもりはなかったが、一人ぬくぬく薪ストーブで暖をとるのもいかがなものかと思って、寒さを凌ぐだけのために図書館に行った。
 ところが、図書館というところは行けばいろいろ発見があるもので、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが絵本にも造詣が深く、『人生の1冊の絵本』という新書を岩波書店から出していることを知った。また、同じ棚の隣には、『大人が絵本に涙する時』(平凡社)という本も並べられてあって、その本には、柳田邦男さんが愛する80冊の絵本が紹介されていた。80冊、ですよ。
 「涙する」って、「感動する」ってことですよね。
 そこではたと気づいた。私は人を感動させたいと思っている。自分の描いた画と自分の書いた字で、人を感動させたい。しかし、果たして私にそれができるだろうか。
 そう思ったら、こうしちゃおれない、残された時間はそんなに多くはない、もっともっと画を描かなくちゃという気になって、そそくさと家に戻ったことだった。
 ときに図書館は、こうして自分が何をすべきかを気づかせてくれる空間であったりもある。


【きょうの一枚】市の郷土資料館でいただいた栞。

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 きのう、乗合タクシーを使って市立図書館へ行った。きょうは愛車カブで行った。
 きのう行ったら、図書館2階の郷土資料館の床にゴザを敷き、そこに民具を並べて「これな〜んだ?」クイズをやっていた。
 そのコーナーの案内には、八問中五問以上正解だとプレゼントがもらえる、とある。郷土の民具に触れる機会を多くしようと企画したらしい。行政も、あの手この手で民具に関心を持っていただこうと必死です。
 受付窓の女性スタッフが死ぬほど暇そうにしているので、ひとつ、クイズをやってみることにした。備え付けの用紙にクイズの答えを記入し、窓口へ出す。そうすると、スタッフがその場で採点し、全問正解ということで、お好きなのをどうぞと栞の入った菓子箱を差し出した。それで、いちばん上にあった栞を手に取り「ではこれを」と言っていただいてきたのが写真の栞。描かれているのは韮山反射炉を建造したといわれる江川坦庵(えがわたんあん)さんですね。


【書】「去留」きょりゅう(No.887)

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 「①去ることと、とどまること。②死と生。③自然のなりゆき。④成功と失敗。成否。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「去」は、大と凵(きょ)とを組み合わせた形。大は手足を広げて立っている人を正面から見た形。凵は口(さい=神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)の蓋(ふた)を外して、祝詞が無効であることを示す。古い時代には、裁判は祝詞を唱え、偽りがあれば罰を受けますよと神に誓って行う神判(しんぱん)の形式で行われた。神判に敗れた者(大)は殺され、祝詞が不正であったので口の蓋を取った凵とともに棄(す)てられた。去は「すてる」というのがもとの意味である。
 「留」は、卯(りゅう)と田とを組み合わせた形。卯は水流の傍らに水溜りができている形で、田地に水が溜まることを留といい、水が「たまる、とどまる」の意味となる。


【ディジタル画】『吾輩は猫である』 33(No.329)

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 ご主人(苦沙味先生)の食い残した雑煮を失敬するシーン。「あたりを見渡す。幸か不幸か誰も居ない」。そんな中で果敢に雑煮に挑む「吾輩」を愉快に描く。
 猫って、餅を食うんだね。
 「墨ブラシ」で描画、「水彩&ぼかし」で彩色、字を「いつもの手書きペン(カヌレ)」で書いた。


【タイムラプス】11月19日(金)7:51〜9:13の伊豆長岡の空。20秒。

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【新型コロナ】11/19(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→161(前週同曜日比 −53)
重症者数→76(前日比 −2)
累計死亡者数→18,341(前日比 +5)