いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋澄むや即席麺の隠し味(あ)

 きょうのブログ記事は、今号『公募ガイド』の特集「わたしのエッセイ術」を多分に意識して書いた。
 今号『公募ガイド』は、プロのエッセイストは、どういうところに留意してエッセイを書いているかが謎解かれていて、面白く読んだ。
 指南役は、伊藤比呂美、宮下奈都、村井理子、山崎ナオコーラの4氏。いずれ劣らぬ実力派勢揃いの豪華版です。それにしても、みごとに全て女性。
 それぞれがそれぞれの経験に基づいてエッセイを書くコツを惜しみなく伝授しているが、その中でも村井理子さんが、「文章力は基礎体力のようなもの。あって当然。なければ文章という山には登れない。文章力は筋トレと同じで、書けば書いただけアップする」と指南してくれていたのが印象に残る。そうか、筋トレか。毎日欠かさず続けるのが文章力アップにつながるのだな。よし、オイラも頑張ろう。


【きょうの一枚】デッキでインスタントラーメン。

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 「きょうは天気がいいから、お昼は上(デッキ)で食べよ」と孫娘が言う。
 孫娘は近くの大型ショッピングモールまで一人で自転車で買い物に出かけ、汗だくで帰ってきたところだった。
 孫が、つまりは私が住んでいるところは丘の上で、坂下まではペダルを漕ぐ必要はないが、その分帰りは急坂をしゃかりきに漕いで上らないといけない。私もかつて自転車盗難に遭う前まではえっちらおっちら自転車を漕いだものだが、今は自転車を推して上らないと上りきれない。
 きょうの孫娘も、帰りはきっと自転車を降りて押したに違いない。それだけ元気もりもりの子でも自転車を漕いで上れないほどの急坂なのである。
 その代わり、見晴らしがとてもいい。デッキに上がると、北に富士山、その裾野を舐めた右に箱根の二子山。そのまま顔を時計回りに回すと天城連山が迫り、大仁のシンボルである岩肌ゴツゴツの城山(じょうやま)は家並に隠れて見えないが、それを我慢して目をさらに西に転じると、山頂にロープウェイ駅がある葛城山(かつらぎさん)、そして空気が澄んだ日は葛城山裾に、雪を頂いた南アルプスがちょこっと顔を覗かせる。

 ぐるり一巡りして富士山に戻ったその下には狩野川が流れ、その狩野川に架かる青い橋が千歳橋。この橋は、昭和33年の狩野川台風でも流されなかった。その橋のたもとからはシーズンになると連夜花火が打ち上げられる。

 とまあ、我が家のデッキからは、もうこれ以上望めないくらいの贅沢なロケーションを満喫できる。私が今のところを終の住処と決めたのは、このロケーションに一目惚れしたからである。
 昼食に孫娘と食ったのはマルちゃんの即席麺。鍋のお湯で麺をほぐし、冷蔵庫のベーコンともやしを添えただけのインスタントラーメンだけど、こうして青空の下で食うと実に旨く感じるから不思議だ。いいロケーションもいいスパイスになっているのだろう。 


【書】「午陰」ごいん(No.846)

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 「日中の木かげ。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「午」は、もと、穀物をつくきねの形。杵(しょ=きね)の原字。借りて、十二支の第七の意に用いる。
 「陰」は、山の日の当たらない所。「かげ」の意を表す。


【ディジタル画】『吾輩は猫である』5(No.288)

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 「吾輩」が竹垣の崩れた穴から邸内にもぐり込むシーン。竹垣の穴の暗がりを、もう少し暗くすればよかった。


【タイムラプス】10月9日(土)7:28〜9:41の伊豆長岡の空。33秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10227119597958013/


【新型コロナ】10/9(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→827(前週同曜日比 −615)
重症者数→526(前日比 −69)
累計死亡者数→17,906(前日比 +46)