老人の日に喰ふ孫のプリンかな（あ）

【きょうの一枚】孫娘が作ってくれたプリン。

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　敬老の日のプレゼントだって。
　私は、物置小屋の絵だけで十分なのに、それだけでは足りないとみたか、孫娘は私にプリンを作ってくれた。たった一個、私だけのために。
　嬉しいねえ。
　オーブントースターで焦げ目をつけたのはいいが、時間設定を間違えたか何かしてトースターから煙がもうもうと立ち上がった。容量を得ない私がそのままにしていたら、どうして止めてくれなかったのと叱られた。そんなこと言ったって、プリンなんて作ったことないものと言い訳するのがせいぜいだったが、その一件ですっかり役立たず爺い扱いされてしまった。
　私が晩御飯の用意をしていたら、孫娘が冷蔵庫の奥からプリンを取り出し、私に食って感想を述べよと言う。感想は、「旨い、旨い、旨い」と、旨いを連呼。実際、焦げ目はまるで気にならないくらい旨かった。その感想を聞いて、孫娘もほっと安堵したようで、「よかったあ」と言ったものだ。それなりに、出来具合が気になっていたのだろう。
　思わぬサプライズ・敬老プレゼントに、じぃじは相好を崩しっぱなしなのでした。

【書】「献享」けんきょう（No.828）

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　「ごちそうしてもてなす。＝献饗(けんきょう)」（『旺文社漢字典』第2版）
　「献」は、鬳(けん＝かなえの一種）に犬を加えて、もと、料理して宗廟(そうびょう)に供える犬の意を表す。転じて「たてまつる」意に用いる。
　「享」は、もと、亨の別体。亨と区別して、すすめる、まつる、「うける」意に用いる。

【ディジタル画】アスリート（No.270）

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　世の中には絵を描くのが好きで好きでたまらないという人がゴチャマンといて、私もそのうちの一人。なのだが、果たして自分の絵が金になるかといえば、たぶん金にならない。
　仕事からすっかり手を引いたら、絵に専念する時間がたっぷりでき、あわよくば酒代を絵で稼げないかと皮算用したのだったが、所詮、それは無理であることが、今にしてようやく判った。画力もなければアイデアもない。それで小遣いを稼ごうなんて、ちゃんちゃらおかしい。
　下手の横好きの趣味程度に収めておけば、変に力まないで済む。老い先短いんだから、無理して背伸びしたって仕方がない。やめとけやめとけ。