いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

蜩や大正浪漫革鞄(あ)

 夕方、伊豆と藤沢を行ったり来たりしていたときに飛び込んだ木材店に再び飛び込んだ。
 そのときは、6畳和室の濡れ縁をせり出して、3畳ほどの広さのパーゴラをこしらえようと思っていた。それで、その材料を買いに、市役所近くの木材屋に飛び込んだのだった。
 ホームセンターで材料を買い揃えることは端から考えなかった。ホームセンターだと買ったものを自分で運ばなければいけない。私は車を運転しない。そこが最大のネックだった。だから、買った材料を運んでくれる木材店に飛び込んだ。
 結果的にそれがよかった。たまたま店にいた会長さん自らが店内を案内し、木材の特徴をレクチャーしてくれた。それが私にとってとても勉強になった。
 一体何を作ろうとしているのか、その大きさはどれくらいか、図面は作ってあるのか、予算はいくらか、すぐ作るのかもう少し先か、などと尋ねられ、パーゴラを作りたい、今は伊豆と藤沢を行ったり来たりしているが将来的には伊豆に住みたいと思っている、予算は安いに越したことはないと答えると、会長さんは、それならこれこれがよかろうとたちどころに木材を見繕ってくれた。しかも、それらを軽々と軽トラに積んで、家まで運んでくれたのには恐れ入った。
 会長さんは、当時確か80歳だったと思うが、だとすると、今年88歳になる勘定だ。つかぬことを伺いますがと前置きして会長さんの現在のご様子を事務の人に尋ねたところ、いまだにピンピンしているとのこと。よかった、きょうはお会いできなかったけど、ひとまずお元気でよかった。
 会長さん、会ったら私のこと覚えてくれてるかな。あんた誰だっけ、なんて言われそうだな。


【きょうの一枚】小田原から運ばれてきた荷物に紛れていた革鞄。

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 アンティーク調がお好みの方には垂涎の的なのかもしれないが、あいにく私にはそのような趣味はないので、どこがいいのかさっぱり判らない。大正浪漫の芝居の小道具には使えるかもしれないが、これをぶらぶらさせて街中でも歩いた日には、何あの人と訝しがられるのがオチである。
 そんな骨董品がそちこちにあるから、捨てるに捨てられない。だから、一向に片付かないのである。


【書】「万(萬)雷」ばんらい(No.773)

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 「①たくさんのかみなり。②とどろきわたる大きな音の形容。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「万」のもとの字は萬で、虫の形。サソリの類であろう。万をそのような虫の名前として使用した例はない。甲骨文字にはすでに数字の万に用いる例がある。
 「雷」は、稲妻が放射する形を省略した田に、天体現象をあらわす字につける雨(あめかんむり)をつけて雷とし、「かみなり、いかずち」の意味となる。
 この二字の組み合わせは、右の「万」が「雷」に対して、「煮て食うぞ」と脅しをかけ、雷が「それはご無体な」と怯んでいる図に見えて面白い。


【ディジタル画】コーヒーを飲む男(俺?)(No.215)

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 小田原から運ばれてきた荷物を整理するのにてんてこ舞いの日々を送っている。にもかかわらず、コーヒーを淹れて飲むことは欠かさない。心身ともに疲れたとき、湯ヶ島から汲んできた湧き水で飲むコーヒーはまた格別、のような気がする。
 これを描くのに約30分。そのうちの約10分は、Apple Pencilを探すのに費やした。
 孫にiPadを貸すと、これだから困る。孫はApple Pencilなど使わないから、すぐにどこかへ放り投げる。本体にそのままくっつけとけと言っているのに放り投げて知らんぷりだから、私が古代文字を書いたりディジタル画を描いたりするときに、「おい、pencilどこやった」と、テレビ台の下を覗いたり、ゴミ箱をひっくり返したりする騒ぎになるのである。 


【タイムラプス】7月28日(水)6:39〜9:00の伊豆長岡の空。35秒。

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【新型コロナ】7/28(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→7,626(前週同曜日比 +3,872)
重症者数→514(前日比 +48)
累計死亡者数→15,153(前日比 +13)