捩花の雨へ雨へとねじれたる（あ）

　きょうは「カメさんデー」で商品10%offの日(酒類を除く)。が、あいにくの雨。雨がやんだら出かけようと思ったが、雨はとうとう夜までやまなかった。
　こういう日は買い物をあきらめて、家でゴロゴロしている、はずもない。雨だろうが何だろうが買い出しに出かける。
　ここのスーパーはペイペイが使えないから現金を用意しないといけない。そこだけが不便といえば不便だが、食料品が全て10%offだから年金生活者としては大いに助かる。

　それで「カメさんデー」では日持ちのする冷凍食品などをまとめ買いする。そして、きょうもチンチン、あすもチンチン、これじゃ年がら年中チンチンのチンチンチンという日が続く。
　これから先もう少し生きるつもりだから、そのためには毎日何かしら腹に入れておかないといけない。仙人はかすみを食っても生きられるだろうが、人間はそうはいかない。
　人間が生きていくには金が要る。金の入るアテが年金のみになった以上、いかにして生活費を浮かすかに腐心しなければいけない。家の雨漏りを直す費用なんてどこを叩いたって出てきやしない。ああ人間、長生きするもんじゃあねえ、のである。

【今日の一枚】ねじり草。ネジバナ。モジズリ。

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　液晶画面を見過ぎた疲れ目を休ませるのに、よく庭に出る。
　きょう、縦書きコラムを打ち写すのに疲れた目を休ませようと庭に出たら、芝の上にピンクの花が身をねじらせるように咲いていた。咲いていたのはこれ一本だけ。こんなの、これまで見たことない。
　早速、iPhoneアプリ「花しらべ」で撮影して調べたら、「ねじり草」と出た。名前通りで、小さなピンクの花が螺旋状にねじれて咲いている。
　できるだけ接写で花を大きく撮ろうとしたが、何度やってもピントが合わない。そのうち小ぶりだった雨も本格的な降りになり、慌てて家に逃げた。それでなおネットに当たったら、同じ花が「ネジバナ」の名で出ていた。そして、別名を「モジズリ」とも言う、とある。そこで、百人一首「みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに……」につながった。そうか、乱れる心模様を象徴していた「もぢずり」は、この花だったんだ。なるほど、見れば見るほどしっかりねじれてるねえ。
　手元の歳時記には「捩花(ねじばな)」と出ていて、ねじれ方には右巻と左巻があるというが、さて、写真の花はどっち巻だろう。左巻かな。

【書】「画(畫)趣」がしゅ（No.731）

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　「絵にかいたような趣。絵になるような趣。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「画」の旧字体は「畫」。聿と田の組み合わせで、聿は筆、田は周の最初の形で、周は四角の盾の形。画は盾に模様を「えがく」こと、また画(えが)かれた「え(模様)」をいう。
　「趣」には早く赴(おもむ)く、「おもむく(向かう)、おもむき」の意味がある。なるほど、だから「走」なんだね。

【ディジタル画】黒川光博（No.175）

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　「とらや」は和菓子の老舗だけど、昔から高級品のイメージがあって敬遠していた。たぶん食ったことないんじゃないかな。私にとってお菓子といえば、昔も今も「南部せんべい」ですね。
　私の生まれ育った半農半漁の貧しい村に一軒だけせんべい屋があって、そこで焼く南部せんべいの匂いがたまらなく好きだった。買う金がないから、店の外に立って匂いだけ嗅いでいた。
　ネクタイの柄に「アニメーター鉛筆」ブラシで赤色を施した。また、スーツにも同じブラシで薄く朱色を塗ってある。さらに背景にも使い、こちらはレイヤーごとガウスでぼかしてある。
　necojitaさんのTwitterで「アニメーター鉛筆」ブラシのリリースを知り、早くこのブラシを使って、その効果を確かめたかった。使ってみての印象は、漫画のスクリーントーンのような使い方をするんだったらいいかも、といったところかな。
　それにしても、Procreateのブラシは拡張速度が早過ぎてとてもついていけません。手に馴染む前に、さらに新しいブラシがリリースされるといった具合です。このスピードに若者はついていけてるんでしょうか。じいさんはもうダメです。