いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

枇杷むけば茶色に染まる指のあり(あ)

【今日の一枚】作った枇杷ジャム。

 枇杷ジャムは初めて作ったけど、かなり手間。半日かかった。
 昨日のうちに洗っておいた枇杷の皮をむく。皮を向いて実を割り、タネを取り出し、タネを包む膜を剥がす。タネも膜も固いけど、果肉が柔らかく汁がたっぷり出るから、煮込むだけの量の果肉がなかなか得られない。あっという間に鍋いっぱいになると思って深鍋を用意したが、なんのことはない、百円ショップで買った土鍋でも十分なくらいの量しか取れなかった。

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 それに、枇杷にはタンニンという成分が豊富に含まれていて、果肉を取る作業を続けると指先がたちまち茶色に染まる。だから作業はビニール手袋をはめてとレシピにあるが、それに気づいたのは指先が茶色になった後だった。でも、手袋をしていたところで、ええい面倒臭いと途中で外したと思うけど。

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 弱火でグツグツ煮込んで1時間。ちょうど昼時だったが、コンロが枇杷ジャム作りで塞がっていたので、冷凍ナポリタンを電子レンジで温め、庭のサンチュを刻んで載せた。
 枇杷ジャムを焦がさないように木べらでかき混ぜかき混ぜ、立ちながら昼食を摂る。大学時代に渋谷のレストランでアルバイトをしたことがあるけど、その時だってこんな昼食の摂り方はしなかったぞ。

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 出来上がった枇杷ジャムを瓶に詰めたら、ええっ、こんだけなの? というくらい少ない。約半日の手間暇かけて、昼食も立ちながら摂って、こんだけかよ。枇杷ジャムって、なんだか作り甲斐がないなあ。


【書】「専断(斷)」せんだん(No.718)

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 「かってに物事を処理する。気ままにふるまう。擅斷(せんだん)」(『旺文社漢字典』第2版)
 私の生まれ育った青森には「どさゆさ」言葉というのがある。「どさ」(どこへ行くのですか?)とある人が言うと、もう一人の人が「ゆさ」(風呂へ行くところです)と答えることを言う。たったそれだけ。ともかく会話が短い。
 雪国の人は、口を開けるとそこから冷たい風が入り込むから、だから必要以上に口を開かない。とまことしやかに言うが、そんなの嘘です。でも、概して雪国の人は口が重いのは確か。私もそう。小さい頃から口数の少ないおとなしい子だと言われて育った。
 この甲骨文の二文字を書きながら、右と左で「どさ」「ゆさ」と交わしている会話が聞こえてきそうな気がした。


【ディジタル画】南部鉄瓶(No.162)

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 父が亡くなり、その数年後に母が亡くなり、青森の実家は住む人がいなくなった。
 それで、家族会議で、家に残ったものを全て処分することになって、私はアルバム写真を請け負った。その時に床の間にあったこの南部鉄瓶を譲り受けた。父が何かの記念にもらったものらしく、蓋の裏にはその記念日が刻されているが、錆びついて判読できない。
 巡り巡って、今は伊豆の我が家の囲炉裏にぶら下がっている。自在鉤は、こっちは南部鉄瓶を吊るしたくてヤフオクで落札した。出品者は岩手県の方だったが、岩手県のどこだったかまでは覚えていない。
 赤錆だらけの感じを出したくて、朱を基調に色を作っています。鉄瓶のぼつぼつは、これがないと南部鉄瓶じゃないと思って、頑張って描いた。こういう作業が意外に時間がかかって、これで約1時間。


【タイムラプス】6月3日(木)5:39〜7:42の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10226352785228174/?d=n


【新型コロナ】6/3(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→3,035(前週同曜日比 −1,498)
重症者数→1,284(前日比 −39)
累計死亡者数→13,273(前日比 +113)