いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山茶花の茶菓子はいかが隣組(あ)

 NHKが提供する番組に「オン・マイ・ウェイ」という道徳番組がある。ミュージシャンのmiwaさんがナビゲーターを務め、いろいろな困難に立ち向かう挑戦者たちが、人生の途中で何を考え、どう行動したのかを追った10分のドキュメンタリー番組で、「道徳」の教材として授業でよく使われる。

 今日は、担任の先生が通院で不在ということで、私が「道徳」を行なった。今日扱ったテーマは、「死を前にして人は何を思うのだろう?」

 担任の先生があらかじめ用意してくれた資料にざっと目を通し、これは重たいテーマだと思った。

 主人公は、10年前にサラリーマンを辞めて自ら会社を立ち上げた47歳の男性。その男性が突然の腹痛で病院に駆け込んだところ、医師から大腸癌だと告げられる。しかも末期状態で余命1年という。

 突然「死」と向き合うことになった男性は、そのとき何を考えたか。

 余命を家族と一緒に過ごすことを考えた。それぞれを気づかって、思いやって、楽しくしていられるのがいちばんだと考えた。

 その男性が、中2の息子にアドバイスする。「やりたいことをやって、やった結果、その仕事でいろんな人が喜んでくれるとか、それで自分も楽しかったら最高じゃん。そういうのを選んでもらいたい」。

 そこで、クラスのある子が「かっこいい」と言った。私もかっこいいと思う。

 クラスの子も成長してやがて大人になる。どういう生き方をするか判らないけれど、いつかこんなふうに言える大人になってほしいと切に願ったことだった。

 そして私も、あと何年生きられるか判らないけれど、この男性が言うように、いろんな人が喜んでくれて、それで自分も楽しいと思えるような、そんな余命を過ごせたら最高だと思う。

 

【今日の一枚】ピンクの山茶花。

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 北隣家との境にピンクの山茶花が咲いていた。ここの庭は、夏に孫娘と草むしりをしたところだが、それ以来手をつけずに放っておいた。

 どんな具合になっているか4ヶ月ぶりに足を踏み入れたら、雑草もさることながら、山茶花も丈を伸ばして花までつけていた。

 山茶花の木はこの一本だけ。花は北隣家の方を向いて咲いているが、これをあと何本か隣家との境に並べ植えれば、多少はむさい庭を隠せるかもしれない。

 

【書】「耳順」じじゅん(No.536)

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 「①人の言うことが、なんでもすぐに理解でき、また、すなおに受け入れられること。②転じて、六十歳をいう。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「耳」は、耳の形。[説文]に「聽(き)くことを主(つかさど)るものなり」という。聽(聴)は耳と目と心とを要素とする字で、耳と目が人の感覚のうちで最も重要なものである。それで聖とは、耳をそばだててつま先で立つ人が口(さい=神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)の前にいる形で、祝詞を唱えて神に祈り、神の声、神のお告げを聞くことができる人をいう。→白川静『常用字解』

 「順」の音符は川(せん)。川に馴(じゅん=なれる)の音がある。→同

 今回参照したのは甲骨文ではなく金文。「順」の字例は甲骨文になく、金文に面白い形を見つけたので、「耳」も金文に統一した。

 

【タイムラプス】12月9日(水)5:57〜6:57の伊豆長岡の空。29秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10224874472071269/?

 

【新型コロナ】12/9(火)10:00現在(Yahoo!より)

現在感染者数→23,557(前日比+487)

新規感染者数→2,173(前日比+652)

死亡者数→2,444(前日比+47)