いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

蜂の巣や隠しやうなき秘密基地(あ)

4/24(金)から続いている孫の疎開生活第二弾も5日目になる。死にそうなくらい暇を持て余す毎日で、そろそろ音をあげてもいい頃だと思うが、よほど伊豆の居心地がいいらしく、帰りたいと言わない。孫たちも、たぶん小田原に帰っても学校はないし、部活もないし、外出も気ままにできないご時世であると感じてはいるのだろう。しかし、世話する側の私も、収入が途絶え、年金頼みの生活であれば、満足な世話もできない。それが、ちと心苦しい。

朝食にホットサンドを作っていたら、「じぃじ、今日は何すんの」と孫娘が訊いてきた。そろそろお絵描きも飽きてきたらしい。「楽しい楽しい草むしりぃ」と私が歌うように言うと、「あたしもやる」と殊勝なことを言う。よほどやることがないらしい。

孫娘と二人で浴室外の草薮を攻めていたら、なんと、お兄ちゃんが「俺もやる」と言って外へ出てきた。ネットゲームを始めたら梃子でも動かないお兄ちゃんが、である。久々に外の空気でも吸いたくなったのだろうか。あるいは、いよいよネットゲームに飽きたか。

やれ嬉しやと手袋と鋸鎌をお兄ちゃんに渡したら、お兄ちゃん、草むしりから早々に離脱して、甘夏の実をもぎ取り、手術をしてやると言って鎌をぐさりと実の頭に突き立てた。それに追従する孫娘。やっぱりな、素直に草むしりを手伝うわけないもんな。ぬか喜びだったよ。

お兄ちゃんが再びネットゲームの世界に戻ったところで、孫娘がまた草むしりに加わった。子どもの手とはいえ一馬力よりは二馬力の方がさすがに作業ははかどる。浴室外の椿の下草をむしり終え、いよいよ北隣との境界を攻めようといったところで、孫娘がギョエッとのけぞった。アシタバ(明日葉)の葉の上にアマガエルがいたのである。孫娘はダンゴムシを手に這わせるのは平気なくせして、カエルとなるとすっ飛んで逃げるのである。カエルのどこが嫌なのかと訊くと、ヌメヌメした感触がたまらなく嫌なのだと言う。でも、去年の鮎のつかみ取りのときは嬉々として鮎を追い回していたのにね。よく判りません。

孫娘は、庭から家の中に回って下屋の引き戸を開け、そこから声だけ草むしりに参加した。そこの下屋には、街の立ち飲み屋を真似て雨風よけにビニールシートを張ったこともあったが、いつぞやの台風にシートを引き剥がされてからはそのまま放ってあった。今日の孫娘の話では、かつてそこを秘密基地に仕立て、雨の日にカップラーメンを食べたことがあるのだとか。そんなことちっとも知らなかった。その思い出の場所が、今年小6になった孫娘の目にはどんなふうに映っているんだろう。

 

【今日の一枚】アシナガバチの巣。

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庭の草むしりもようやく裏庭に取りかかる。浴室とトイレの間の雑草をやっつけようとしたら、そこに張った波板屋根の裏にアシナガバチの巣を発見した。知らないうちに三つも作ってやがった。

アシナガバチは飛んでおらず、明らかに巣は空のようだったが、お隣さんに心配をかけてもいけないし、すぐに撤去することにした。ちょっとした物置場所にしようとこしらえた下屋風スペースだったが、以前はここにスズメバチが巣を作り、アシナガバチには今回を含めて二度も巣を作られている。どうやら、ハチにとってここは巣作りの好条件が揃っている場所らしい。ハチではなく、ツバメだったら大歓迎なんだけどなあ。

 

【タイムラプス】4月28日(火)5:44〜7:45の伊豆長岡の空。24秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10222761130639054/?d=n

撮影中にまたしても孫娘に邪魔をされた。百均で買ったケコケコ鳴くチキンのおもちゃをカメラの前にかざして、撮影を妨害したのである。その部分をiMovieで編集カットしたので、動画が30秒から24秒に縮まった。全く余計なことをしてくれやがる。