夏めくや具沢山なる皿うどん（あ）

　4月からどこへも働きに出なくていい身分になったというのに、心のゆとりがまるでない。おかしいな、悠々自適の生活を送るはずだったのに。
　やはり、蓄えがないというのは厳しいね。その上借金がまだ残っているというのだから話にならない。
　少しは小遣い稼ぎになるかしらんと「公募ガイド」に手を出してみたものの、世の中そんなに甘くはない。一攫千金を夢見る人はごちゃまんといるんだから。千金を一攫するにはそういう人たちと競争して一等賞にならなくてはいけない。
　だけど、ハングリー精神というのは大事だね。どうすれば一等賞になれるかを考えるようになる。
　で、どうすれば一等賞になれるかを考えた。
　それは、……今は言わないでおく。一等賞になったら言う。
　だけど、一等賞になるには並大抵の努力ではできないよ。昔、運動会のかけっこでどうしても勝てない奴がいた。そいつに勝てば一等賞になれるのに、何をしてもかなうわけがないと、はなから思い込んで勝つ努力をしなかった。だから、いつまで経ってもその差は縮まらなかった。
　差を縮めるには努力するしかない。

　心のゆとりがまるでないのは、たぶんどこかにそういう焦りがあるからだと思う。

【今日の一枚】皿うどん。

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　昼に皿うどんを作ってみた。
　この前カミさんが来たとき、シーフードの冷凍食品を置いていったので、そいつを使って昼飯を作ることにした。
　先日買っておいた豚バラ肉と新玉ねぎ、それにキャベツを一緒に炒め、水溶きしたあんかけスープを加えて中火で煮込む。そいつを麺の上にかけて一丁上がり。具が多くて手間だと思ったが、作ってみれば意外に簡単。冷凍のシーフードがあったからね。調理の例にかまぼこ、しいたけ、にんじんを入れよとあったが、なかったので入れなかった。

【書】「馬乗」ばじょう（No.699）

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　「四頭の馬。乗は、四の意。」（『旺文社漢字典』第2版）
　甲骨文の馬の字形も面白いけど、金文の馬も面白い。

【ディジタル画】蛭子能収（No.143）

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　「先ごろ認知症を発症したと公表し……」と書いちゃったけど、去年７月に放送された健康番組で、すでにそのように診断されていたようです。その後、漫画家としてのお仕事は続けておられるのでしょうか。
　「マルチ水彩ブラシ」で描いた。これで約2時間半。ジャケットの「塗り」にムラがある。でも、そのほうがベタよりも手描きの感じが出ていいかもしれない。