踏石を濡らし見得切る青蜥蜴（あ）

　昼、中華料理・大連のランチを食いに坂を下る。
　大連は毎週月曜が20%offのサービスデーだから、私が大連に行くのは決まって月曜。530円で腹一杯になるからとても安上がりだ。
　12時半に行ったら、おばちゃんにいちばん奥のテーブルを案内された。
　ここの店はフロアが板敷で、玄関で靴を脱いで上がる。真ん中に大きいテーブルがでんとあり、私は行くといつもここに就く。一度に6人座れる広さだが、今日は一人しか座っていなかった。当然、そこの空いた席に就こうと思っていたら、おばちゃんに奥の席に行くように言われた。これもコロナ禍の影響だろうか。1テーブルに1〜2人と、分散して座れるように席を案内しているみたいだった。
　私が座ったテーブルの隣では、ランチを挟んでご年配のおばさんが二人、食事の調理方法について侃侃諤諤と意見を交わしていた。意見を交わすというか、奥に座った人が入口を背にして座った人に、一方的に意見を述べるといったふうだった。さも自分は偉いと言わんばかりに相手を見下すようなものの言い方をする。その言い方にだんだん腹が立ってきたが、間に割って入るわけにもいかず、腹を立たせそのまま聞いていた。

　頼んだランチが出てきても、隣ではまだ話が続いている。ランチを食い終わっても話はまだ終わらない。会計に立つ頃合いになってもずっと話し続けている。
　話好きな人は世の中にはたくさんいるだろうけれど、あれだけしつこく長々と自分を自慢できる人はそんなに多くないんじゃないか？　と他人事のように言っておきながら、実は私のブログも多かれ少なかれそれに近いものがあるなと思ったことだった。

【今日の一枚】トカゲの子ども。

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　玄関先の玉砂利のところに庭芝が食い込んでいたのを、今日は芝をむしり取り、玉砂利を外の水道で洗った。そうしたら、水飲み場脇の踏石にトカゲ(蜥蜴)の子どもがひょこっと顔を出した。こっちがガチャガチャやり出したので、安眠を妨害されたとでも思ったか。
　尻尾が青いのは、まだ子どもの証拠。これがもう少し暑くなると、青色が消えて、てかてかとした胴体と同じ色になる。
　毎年のことだけど、こいつが水飲み場の鉢に落っこち、這い上がれないで干からびているのを見かける。こっちが気づけば木端でも渡して脱出できるようにしてやるが、気づかなければ一巻の終わりとなる。

　さて、この子はどうかな。

【書】「隻句」せっ(せき)く（No.694）

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　「一つの文句。短いことば。わずかなことば。」（『旺文社漢字典』第2版）
　変化に富んだ、面白い字の組み合わせになった。

【ディジタル画】東急文化会館（No.138）

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　青森から上京してすぐの頃、下宿先を紹介してくれたおばさんとこの娘さんと映画を見に行った。その映画館が入っていたのがこのビル。おばさんに言われて東京の案内を買って出た、といったところか。娘さんが私より一つか二つ上だったかねえ。どんな映画を見たかは覚えていない。
　今回は仕上げるのに5時間以上もかかってしまった。簡単に描けそうに思ったが、簡単ではなかった。この絵を劇画の一コマに使うとしたら、漫画家さんは大変だ。そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りないでしょう。だから、「ゴルゴ13」は背景専用のスタッフが描くようになっているんだね。分業システムがしっかりできている。　