いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

真つ黒な猫放たれて薔薇の園(あ)

 雑誌「公募ガイド」を注文した書店から入荷の連絡があった。
 とうとうこの手の雑誌に目を通すようになった。ジャンルを問わず片端から応募しまくってやれ小遣い稼ぎまくってやれと思って手に取った雑誌だったが、巻頭の西條奈加さんの直木賞受賞記念インタビュー記事を読んで、さすがにめげた。だめだ、私には無理だ才能がない。
 決して安易な気持ちで小遣い稼ぎと言ったわけではない。いやいや、たぶんに安易に考えていたと思うよ。だから西條奈加さんの言にめげたんだ。どんな仕事でもそうだけど、お金を稼ぐというのはゆるくない。
 だけど、こういう雑誌をペラペラ繰っていると知的好奇心をくすぐられるというか、刺激にはなりますね。
 私に無鉄砲なところがあるとすれば、才能もないくせに、いかにもあるふうに思い込んで、熟考せずに思いつきで行動に移してしまうといったところかもしれない。川柳だって短歌だってキャッチコピーだって、こんなの朝飯前だと応募してしまう。懸賞金に目がくらむんだな。朝飯前なわけないだろう。まったく才能がないくせして、当選した気分になるからいい気なもんだ。競輪競馬じゃあるまいし、ビギナーズラックなんてあるわけがない。当てたかったら地道に腕を磨け。
 はい、地道に腕を磨きます。今年はその一年にします。もう若くないから無理はできないけど、できる限りのことはして力を溜めたいと思います。だから、小遣いを稼げるようになるまで、もう一年待ってください。と、今日、自分に言い聞かせた。


【今日の一枚】「おばあちゃんの花園」。

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 家の近くに一日1組限定の宿泊施設がある。ここの女将さんは某温泉旅館の女将をしておられたとかで、もてなしの料理は今でも自ら仕入れ自ら包丁を持つのだそうだ。
 その施設の脇に最寄り駅へ通じる近道があった。前のオーナーの奥さんからその近道のことは聞いていて、電車で神奈川と伊豆を行ったり来たりしていたときはよく利用していたが、いつの頃からか、その道が草ぼうぼうの獣道のようになってしまってからは使わなくなっていた。
 今日、たまたま散歩でそこの前を通ったら、こんなきれいな看板ができていた。看板の向こうは急峻な斜面になっていて、道路から下を覗くと、その射面の整地された一角にはガーデンパラソルとテーブルが置かれ、ちょっとした四阿のようになっていた。斜面は西側に開け、ロープウェイ駅がある葛城山は見えるが富士山は見えない。狩野川の流れも見えない。
 この「おばあちゃんの花園」はバラ園に仕立てられていて、見えるのはそのバラだけということになるか。肝心の駅までの近道としての役割はどうなっただろう。私道につき通行不可になっちゃったかな。


【書】「春望」しゅんぼう(No.657)

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 「春のながめ。春景色。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「春」は、もとの字は〓(しゅん)に作り、音符は屯(とん)。屯に純(じゅん=もっぱら)の音がある。屯は織物の縁(へり)の糸を結びとめた房飾りの形で、純のもとの字である。編み糸の末端を結びとめた形は冬となる。屯は織物の縁の糸を結びとめた房飾りの形であるが、この字の中では、寒い冬の間、閉じ込めた草の根を意味している。それが日の光を受けてようやく芽を出そうとする意味で、艸(くさ)を加えて〓となる。→白川静『常用字解』
 「望」の音符は亡(ぼう)。甲骨文字の字形は、つま先で立つ人を横から見た形の上に臣(上方を見ている目の形で、大きな瞳)をかく形で、つま先だって遠くを望み見る人の形であり、象形の字。これに音符の亡を加えた望は形声の字。遠くを望み見ることから、「のぞむ、まちのぞむ、ねがう」の意味に用いる。→同
〓↓

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【ディジタル画】菜の花の咲く狩野川(No.111)

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 菜の花がちょっと少ないな。 


【タイムラプス】4月13日(火)5:25〜7:37の韮山方面の雨空。32秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225958501931338/


【新型コロナ】4/13(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→2,108(前週同曜日比 +535)
重症者数→563(前日比 +43)
累計死亡者数→9,432(前日比 +24)