いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

恥ぢらへる乙女と見えて黐躑躅(あ)

 昨日は「公募ガイド」の発売日だった。そうと知って大仁商店街の本屋に走ったが、若主人に「取り扱っていません」と言われた。この手の雑誌は売れないんだろうな。
 取り寄せにはしばらく時間がかかると言われたが、取り寄せてもらうことにした。「それでは、入荷しましたらご連絡差し上げますので、お名前と電話番号をお教えください」って、個人情報ダダ漏れです。これで、いつもビッグコミックと1冊10円の岩波新書をまとめ買いするケチな野郎の素性が知れてしまった。
 湯屋の帰りに今日も寄って、これも昨日発売のビッグコミックを買ってきた。今号のビッグコミックは「ゴルゴ13」の特集で450円もする。
 450円もすると書いたが、その値段で最新のコミックを楽しめるんだから、考えてみれば安いもんだ。月刊「文藝春秋」だって1,000円だもんね。
 コミックは今もってサブカルチャー扱いされ、活字だらけの文芸雑誌よりもカルチャー度が低いとされるが、なかなかどうしてそうとも言い切れない。芥川賞を受賞した『推し、燃ゆ』と新型コロナを題材とした連載コミック『はっぴーえんど』と、どっちがカルチャー度が高いか、なんて比較したって意味がない。読む人にとって読んで面白けりゃそれでいい。所詮カルチャーなんてその程度のものでしょ?
 日本の歴史を漫画で描くシリーズがあるけれど、活字の説明を判りやすく漫画に仕立て直すのってどれだけ大変な作業かをもっと知って欲しい。
 今年度から小中学校にも一人一台のタブレットが配給され、それを活用する授業展開が求められる。すると、これまで文章で説明されていた内容が、図とか絵によって視覚的に説明されるようになる。子どもたちにとって判りやすく説明するにはどうしたって視覚に訴える必要が出てくる。

 そこで、だ。そこで絵が重要な鍵を握ってくる。私はそう思っている。これから絵は教育現場にどんどん入ってくるのではないだろうか。もしかして、入試にも絵が登場するようになったりして。
 ああ、今日もまた大きく脱線してしまった。こう書くつもりはなかったが、書くに任せたらそっちの方向に行ってしまった。
 私は何を言いたかったか。今は漫画は軽く扱われているけれど、いずれ判りやすい説明には欠かせないものになるだろう。だからもっと重要視してもいいのではないか、ということを言いたかった。


【今日の一枚】庭のモチツツジ(黐躑躅)。

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 ツツジとサツキを比べて、咲くのはサツキが先だとばかり思っていたら、逆だった。ツツジが先だった。花はツツジの方がきれいだと思うが、女の人の名に使われる例はなく、サツキが用いられる。
 庭にはツツジもサツキも植わってあるが、見た目はやはりつつじに軍配が上がる。
 大振りの花を咲かせるシャクナゲ(石楠花)もツツジの仲間だそうで、一二三荘の親方さんと風呂場で一緒になったときに、「今年の石楠花も終わりですねえ、枯れ出しました」と言ったら、「今年は、桜の花も早かったですし、タケノコも3月から穫れたんですよ」と言っていた。
 帰りに玄関を出たら、ケースいっぱいに泥だらけの掘れたてタケノコが売れ残っていた。


【書】「若駒」わかごま(No.654)

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 「若い馬。春駒。」(『大辞泉』)
 「若」は、巫女(ふじょ=神に仕えて神のお告げを伝える女。みこ)が長髪をなびかせ、両手をあげて舞いながら神に祈り、神託(神のお告げ)を求めている形。ふりかざした両手の形が、今の字形では草かんむりの形になっている。神託を求めて祈る巫女に神が乗り移って神意が伝えられ、うっとりとした状態にあることを示すのが若である。→白川静『常用字解』
 「駒」は常用漢字扱いだが、手元の『常用字解』には載っていない。が、成り立ちは判る。「句」の勹(ほう)は体を曲げている人を横から見た形と字解され、駒は、体を曲げてぴょんぴょんはねる仔馬の意味と判断される。したがって、駒は若い馬のことをいうと判る。


【ディジタル画】蹴鞠(No.108)

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【タイムラプス】4月10日(土)5:40〜7:39の韮山方面の雨空。29秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225933571748099/?d=n


【新型コロナ】4/10(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→3,454(前週同曜日比 +697)
重症者数→483(前日比 +19)
累計死亡者数→9,364(前日比 +27)