いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

匂ひぬる八重の庵の桜かな(あ)

 昨日、カミさんが新しい国民健康保険証を取りに伊豆へやってきた。車でなく電車で。
 電車とは珍しい。車はどうしたんだと訊いたら、横須賀の実家に置いてあるという。
 カミさんの実家は横須賀にあって、現在はそっちに住んでいる。で、一昨日は仕事から戻って家に入ろうとしたら、あれ、家の鍵が見当たらない。鍵はどこだろうと探すうち、家のも車のもセットでリビングのテーブルに置いて仕事に出かけたことに気づいた。が、どのみち鍵がなくては家に入れない。合鍵もない。さて困った。
 困って伊豆へ向かおうとしたが、夜で電車は熱海より先へ行かない。で、小田原の孫の家に世話になることにした。
 昨日の朝、「これから伊豆へ行くから」と電話をよこしたのは小田原からだった。てなわけで、車でなく電車で伊豆へ来たということらしい。何やってんだかなあ、である。
 伊豆に一晩泊まり、今日、横須賀へ帰る段になって、「田京駅から乗った方が近いよ、15分で駅に着く。伊豆長岡駅だとほぼその倍はかかる」と教える。「田京駅には、いつも車で通る道を行けばいいんだよね。(それ以外に)近道はあるの?」と言うから「あるよ。でも、判りにくいよ」と答えると、「じゃあ、いい」と近道を聞かず帰って行ったが、果たしてiPadの「iPhoneを探す」で追っかけたら、伊豆長岡に向かって歩いていた。

 カミさんは、どうもこの界隈の地図がまだ頭に入っていないみたい。スマホに電話して「どこ歩いてんの?」と文句をたれようとしたが、自分で迷いながら道を探した方が覚えるだろうと思って、やめた。車でしか通ったことのない道だと、歩いて見える景色も違うんだろうな。


【今日の一枚】満開の八重桜。

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 庭の八重桜が満開を迎えている。
 カミさんが干した布団をたたいて部屋に取り込むときに満開の八重桜に気づき、それで一人花見を楽しもうとデッキにディレクターチェアを出した。
 花見酒としゃれたいところだったが、カミさんが帰り支度をしているのに、こちとら呑気に花見酒なんていうわけにもいかない。でも、新型コロナ禍で花見に繰り出すこともままならないこのご時世に、自宅で花見なんて、考えてみればぜいたく過ぎますね。 


【書】「香魚」こうぎょ・あゆ(No.652)

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 「《動》魚の名。年魚。[参考]日本では鮎の字を当てる。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「香」は、もとの字は黍(しょ)と曰(えつ)とを組み合わせた形。黍はきび。曰は口(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)の中に祝詞が入っている形。黍をすすめ、祝詞を奏して神に祈るの意味の字であろう。香は黍の芳ばしい香りをすすめて神に祈る字で、「かおり、か、かおる、におい、よいにおい、かんばしい」の意味となる。→白川静『常用字解』
 「魚」は、上から見た魚の形。今の字形では下が灬(火。列火)の形であるが、それはもと魚の尾の形。→同


【ディジタル画】橋田壽賀子(No.106)

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 脚本家・橋田壽賀子さんといえば「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」がすぐさま想起されるが、私はそのどちらも熱心な視聴者ではなかった。むしろ向田邦子さんの、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などの作品に親しみを感じていた。
 向田さんは1981年に台湾の飛行機事故で亡くなったが(享年51)、1929年生まれの向田さんが生きておられたら現在92歳。そうか、橋田さんは向田さんより三つ上だったんだ。


【タイムラプス】4月8日(木)5:30〜8:04の伊豆長岡の空。38秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225915686580981/?d=n


【新型コロナ】4/8(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→3,450(前週同曜日比 +610)
重症者数→456(前日比 +5)
累計死亡者数→9,312(前日比 +30)