明日で10年になる東日本大震災。今日の「たて書きコラム」は、10年という節目を迎える東日本大震災への思い一色に染まった。
東日本大震災は、私にも少なからぬ影響を与えた。
「おかあさんがいたら、いろんなことができたね。ケーキをつくったりできたよね……3月10日までは、いい日だったね」。
これは、津波で母親を亡くした子が震災の後、書いたという(中日新聞コラム「中日春秋」) 。
これまで当たり前にあった日常が突然目の前から消えてしまったことを、この子はどう捉えたんだろう。かけがえのない母親の命を津波に奪われた事実を、その子はどう受け止めたのだろう。そのことを思うといたたまれなくなる。
大津波が襲ってきたとき、私はたまたま横浜で仕事をしていた。そう、それはまさに「たまたま」に過ぎない。もしかしたら私もあの現場にいたかもしれない。そのことを思うと、とても他人事とは思えない。
もし私があの場所にいたら何をしていただろう。ずっとそのことを思ってきた10年だった。答えはまだ見いだせない。おそらく見いだせないまま、残された余生を消化することになるのだろう。
ただ、震災を機に私の考えは変わった。これまで培ってきた自分の全てが、いともたやすく消滅することを知った。
そして、生きたくても生きることが叶わなかった人のためにも、生きることを許された身として、精一杯生きていこうと思うようになった。それが、震災の犠牲に遭われた人たちに対して私のやれる、ただ一つのことです。
【今日の一枚】クリスマスローズ。
一二三荘の駐車場脇に咲くクリスマスローズ。写真を撮ろうとしたら、ちょうどいずっぱこの電車が写真に飛び込んできた。偶然、写真に収まったけど、だから何、というだけの話。
さて、この電車は左側に走り去る三両目でしょうか。それとも右側に向かう一両目でしょうか。これまた、そんなことどっちだっていいじゃねえかという話。
ちなみに正解は、左側に走り去る三両目です。運転席に運転手がいませんので。
【書】「亜匹」あひつ(No.623)
「似たなかま。同類。匹は、類(たぐい)の意。」(『旺文社漢字典』第2版)
「亜」は、中国古代の、王や貴族を埋葬した地下の墓室の平面形。正方形の墓室の四隅をくりとってある形である。四隅をくりとるのは、そこに悪霊がひそむ恐れがあるあるからであろう。死者を埋葬する葬礼など、霊に対する儀式を執り行う執行者を亜といった。→白川静『常用字解』
「匹」は、並んでいる馬の胸もとのあたりを複線でかいた形。もと馬匹(ばひつ=馬。馬を一匹、二匹と数えることから馬をいう)をいう字で、金文では「馬匹を賜(たま)ふ」のようにいう。→同
【タイムラプス】3月10日(水)5:44〜7:10の伊豆長岡の空。21秒。
https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225672945472605/?d=n
【新型コロナ】3/10(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,128(前週同曜日比 +241)
重症者数→381(前日比 +1)
累計死亡者数→8,365(前日比 +58)