いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

厳として雲寄せつけず富士二月(あ)

 初めて地元の歯医者にかかった。
 受付に予約のメモを出す。と、受付のブースに4人もいた。びっくり。地方の歯医者が受付にそんな人数かけてどうすんの。
 初診ということで、2種類の用紙に記入を求められた。その中に治療を今回だけにするか、今後も継続するかにチェックを入れる項目があって迷った。迷って、今回だけの方にチェックを入れた。こういうのは治療を終えてから尋ねるべきだよなあ。まだ治療も受けていないのに、どうしますか? と言われても答えようがない。
 名を呼ばれて治療室に入る。まず最初に気づいたのは、窓がない、ということ。ビルの中にあるクリニックという事情もあろうけれど、窓がないことで少なからず圧迫感を覚えた。
 茅ヶ崎の歯医者は、3台並んだ診察台の前が総ガラス張りで、そこからは桜やら梅やら椿やらが植ってある庭が一望でき、それらを眺めているだけで心が落ち着いたものだが、今日の歯医者は開放感がなく、コンクリで閉ざされた部屋の中で治療を受けるような、そんな窮屈な感じを受けた。
 治療に当たった院長先生は若い先生だった。とれた詰め物を元通りにするだけの、大して手間のかからない治療だったが、そのやり方がどうにも荒っぽい。太い指で強引にごりごり押し込むような印象で、痛くはなかったが、扱いがややぞんざいな気がした。もう少し丁寧にやってくれてもよかろう。なんとも虫のいどころが悪く、私の歯に八つ当たりしているふうだった。
 診察台に目隠しで寝かされた私の頭の向こうから、「治療は今回だけという方にチェックが入っていますが」と、あえて確かめるところをみると、そこが気に障ったのかと受け取れなくもない。
 治療の仕方にしろ、話しぶりにしろ、いまいち波長が合わない気がして、今後もし治療するとなったら今日の歯医者にするかどうかは一考を要するかなと思った。


【今日の一枚】伊豆長岡駅商店街から見た今日の富士山。

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 道は下田街道。この道を真っ直ぐ富士山に向かった先に三嶋大社がある。三嶋大社から下田まで続く道が下田街道。『伊豆の踊子』の舞台となる天城峠は、この道を下田へ向かった途中にある。
 私が今日かかった歯医者は、写真右(写真では切れて見えない)のビル2階。


【書】「百家」ひゃっか(No.604)

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 「①多くの家。②多くの学者・思想家。③儒家以外の学派の学者の総称。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「百」は、白の上に一横線を加えた形。白の上に一本の線を加えて数の「ひゃく(もも)」を示す。白はされこうべの形であるから数に関係のない字であるが、おそらく白の音をとるものであろう。百の字形に限って白の中に鼻の穴の形を表すらしい△形が加えられている。→白川静『常用字解』
 「家」は、宀(べん)と豕(し)とを組み合わせた形。家を示す宀(建物の屋根の形)の下に、犠牲(いけにえ)として殺された犬を加える。家とは先祖を祭る神聖な建物である廟(みたまや)のことである。そのような建物を建てるときには、まず犠牲を埋めて、その土地の神が怒らないように鎮(しず)めるために地鎮祭(じちんさい)を行うのである。→同 


【タイムラプス】2月19日(金)5:54〜7:13の伊豆長岡の空。39秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225513221239599/?d=n


【新型コロナ】2/19(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,537(前日比 +90)
重傷者数→564(前日比 −43)
累計死亡者数→7,298(前日比 +76)