いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ぷつぷつと針刺す音や猫の恋(あ)

 今3年生は、音楽の授業で卒業式歌の合唱練習をしている。曲は「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ〜」。
 クラスの3年の子と、今日から一緒に通級の音楽の授業に加わって練習を始めた。
 私はこの曲を聴くのは初めてだが、どうやら卒業式歌の定番らしい。パソコンで検索すると、わんさか出てくる。
 歌うのは男声パート。マスクをしながらでは歌いづらいことこの上ないが、久々に声を張り上げて歌うことができて気持ちよかった。

 本番の卒業式では聴く側に回るけど、当日はきっと彼ら彼女らの歌声を聴いたら、いろんな思い出が噴き出してきて、感極まりそうな気がする。
 新型コロナ禍で修学旅行が中止になったこの子らは、公立入試が終わった後に思い出作りのイベントを企画しているそうだ。地元の有名ホテルに一泊し、叶わなかった宿泊体験をするという。温泉地ならではの企画だ。いい思い出が作れるといいね。
 卒業式歌の歌詞の中に、♪信じ合えることの喜びと悲しみを知った分優しくなれることを♪とあり、いかにもの言葉のつらなりになっているけれど、本当に悲しみを共有した強みがあの子たちにはあると思う。
 まだあどけなさを残していた去年のあの子たちが、少し大人びた顔つきで今年は卒業していく。
 今年の卒業式がどうなるかはまだ判らない。緊急事態宣言が解除された後でも、三密を避けるために在校生の席が設けられない可能性はある。それでも君たちには胸を張って卒業して欲しい。それだけのことを君たちはしてきたんだから。たくさんの悲しみを乗り越えてきたんだから。


【今日の一枚】羊毛フェルトキットで作ったマスコット人形。

f:id:jijiro:20210219072704j:image
 クラスの子たちが家庭科の授業で作った。
 キットに含まれるニードル(針)でフェルトをプツプツ刺して形を整えていく。
 このキットは100円ショップ・ダイソーで手に入るそうです。恐るべし100円ショップ。今度孫が伊豆に遊びに来たら一緒にやってみよう。


【書】「年鑑」ねんかん(No.603)

f:id:jijiro:20210219072650j:image
 「一定の事項について一年間の状勢・統計・年表などを載せて年一回発行する記録。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「年」は、禾(か)と人とを組み合わせた形。禾は禾(いね)の形をしたかぶりもので、稲魂(いなだま=稲に宿る神霊)の象徴であろう。田植えのとき、豊かな稔(みの)りを願って田の舞をする男の人の形を年といい、「みのり」の意味となり、禾は一年に一度稔るので「とし」の意味となる。→白川静『常用字解』
 「鑑」の音符は監(かん)。監は水を入れた水盤にうつむいて自分の姿を映している形で、水鏡(みずかがみ)をいい、「かがみ、みる」という意味がある。監が鑑のもとの字である。→同 


【タイムラプス】2月18日(木)5:59〜7:08の伊豆長岡の空。34秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10225505042595138/?d=n


【新型コロナ】2/18(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,447(前日比 +139)
重傷者数→607(前日比 −37)
累計死亡者数→7,222(前日比 +79)