いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春ならひ一過長押の雨合羽(あ)

 「春ならひ」は春の季語で、手元の歳時記(合本俳句歳時記第四版)には「春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする」とある。
 歳時記は「春北風」と書いて「はるならひ」と読ませている。今日の風雨は南からのもので、気温もさほど下がらなかった。だから、「北風」の寒いイメージとは違うと思って、タイトルの句では漢字にせず「ならひ」とひらがな表記にした。
 朝の天気予報では、日中雨風が強まると言っていたが、勤めの帰りにJAに行くことを考え、それまでには雨も小降りになるだろうことを期待してスニーカーで出勤した。
 ところが、昼が近づくにつれて雨脚が強まり、しまった長靴にすべきだったと後悔。スニーカーで来てしまったんだから今更どうしようもない、靴下がぐしょ濡れになってもJAに寄った後は家に帰るだけだからと開き直る。

 すると、なんと、給食を終えた5校時の中頃から雨脚がガクンと弱まったではないか。嵐のような雨脚が一瞬にしてスニーカーでも平気な降りに変わったのである。いやあ、こんなことってあるんですねラッキー。
 JAで最後の出入金処理を行なったら、受付の人が「一年間、お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけてくれた。ああ、これで私も自治会役員の仕事から解放される、と安堵した。と言いたいところだが、さにあらず、仕事はまだまだ続いて、3月の定例総会まで気を緩めるわけにはいきません。さらに定例総会が終わっても、4月から新たに事務局の手伝いをすることになっており、またまたもう一年公民館通いをすることが決まっている。
 人の世話をするのはそんなに好きなわけじゃないが、このままずるずるいって、しばらく自治会から抜け出せなくなるんじゃないかと、そのことがちと心配。


【今日の一枚】レインポンチョ。

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 横浜で最初に担任を受け持ったクラスの教え子がプレゼントしてくれた。もう5年以上は愛用していようか。雨の日のバイク通勤に欠かせない。
 JAから帰ってくる途中、雨はピークを越したと油断していたら、急に雨脚が強まった。びしょ濡れのレインポンチョを脱いで玄関に干す。クリーニング屋のハンガーをフードに引っ掛けて長押(なげし)に吊るしたら、なんだか西津軽の浜に干されたイカみたいになった。


【書】「漁舟」ぎょしゅう(No.600)

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 「漁をする小さな舟。」(『大辞泉』)
 「漁」の音符は、魚(ぎょ)。古い字形には、魚に又(ゆう=手の形)を加えて魚を釣る形、罔(あみ)の形と又(手)とを加えて網で捕る方法を示している字や水と二つの又(手)を加えて水の中の魚を両手で捕ることを示す字があり、魚を釣り、網で捕り、あるいは手づかみすることを漁といい、「すなどる(魚や貝をとる)」の意味に用いる。→白川静『常用字解』
 「舟」は舟の形。舟は古くは大木を刳(く)りぬいて作る刳り舟・丸木舟で、のちの板をはり合わせた舟ではなかった。舟の形は元は食物や水などを入れる盤(さら、たらい)と同形である。→同


【タイムラプス】2月15日(月)5:58〜7:09の韮山方面の雨空。35秒。

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【新型コロナ】2/15(月)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,364(前日比 +3)
重傷者数→668(前日比 −25)
累計死亡者数→6,969(前日比 +38)