いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

パン祭集へる子らの淑気かな(あ)

 昨日の続きで、辰野和男著『文章のみがき方』(岩波新書)から。

 新書は、向田邦子さんについて、次のように触れている。

 「才能にあふれたシナリオライターは、日々、心のポケットに、その日の『小さな発見』をしまいこみ、それらを大切に貯めていたのでしょう。生活の瑣事に強い好奇心をもち、瑣事の中に人生の宝物を見つけることの天才でした」。

 私も、日常生活の瑣事の中に「人生の宝物」を見つけるべく毎日ブログを書いているが、これまで宝物を探し当てたためしがない。才能がないと言えばそれまでだが、そんな私でも、磨けば一つくらいは宝物になってくれそうなのがありそうなものだが、ない。

 たぶん磨き方が判っていなかったんだと思う。

 著者は向田邦子さんの眼力を「洞察視力」と呼んでいるが、この洞察視力が私にはないのだろう。一つのことをじっと深く見つめること、それを愚直にやり続けていくしかないか。さすれば、いつか私も宝物と呼べるものに巡り会えるかもしれない。

 

【今日の一枚】「パン祭」のチラシ。

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 「伊豆の国市」が誕生したのは15年前。2005年に韮山町、伊豆長岡町、大仁町の旧3町が合併して新市が誕生した。その誕生を記念して、何か新たなイベントを立ち上げようという機運が高まり、日本で初めてパンを焼いたとされる江川太郎左衛門英龍(江川坦庵)にちなんで、「パン祭」が行われるようになったという。

 私は、3年前の第12回の「パン祭」を見に行ったことがある。せっかくだから「全国高校生パンコンテスト」の実技審査の様子を見てみようと思って、実技会場になっているパン屋さんを覗いても見たが、出かけた時間が遅くて実技を見学することはできなかった。

 今年はどうだろう。3密が予想されるから、出かけるのは自粛した方がいいかもしれないな。ちょっと寂しいけど、我慢、我慢。

 

【書】「伊豆」いず(No.560)

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 「旧国名の一。静岡県の伊豆半島および東京都の伊豆諸島にあたる。豆州(ずしゅう)。(『大辞泉』)

 「伊」は、私が住んでいる地に使われて馴染みのある字だが、実は常用漢字外。したがって、白川静『常用字解』の助けは借りられないが、人と尹(いん)の組み合わせであることは明らか。尹は神聖なものを手にする形。

 「豆」は、脚の高い食器の形。儀礼のときに塩物や飲み物を入れる器であった。儀礼に使用した豆は木や瓦で作ったものであった。→白川静『常用字解』

 

【タイムラプス】1月6日(水)6:04〜7:11の伊豆長岡の空。33秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/3688363467888170/?d=n

 

【新型コロナ】1/6(水)10:00現在(Yahoo!より)

現在感染者数→43,526(前日比+1,503)

新規感染者数→4,912(前日比 +1,588)

死亡者数→3,755(前日比+76)