いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

短日や碁盤の石のせめぎ合ふ(あ)

 柱の日めくりカレンダーも残すところあと一ヶ月分となった。日めくりカレンダーは日数を経るごとに薄くなっていくから、この時期、ああ今年も残り少なくなったなあと実感できる。人生が一日、また一日と消化されていくのが目に見えて、侘しさがいっそう募る。

 そろそろ今年の十大ニュースを考える時期になった。今年の第一位が「新型コロナウイルス」であることは揺るぎない。東京オリパラが来年に延期されたのをはじめ、各種イベントが軒並み中止に追い込まれた。青森の「ねぶた祭」も早々に中止を決めた。

 そのねぶた祭が中止になったことで、販売するはずだったねぶた浴衣を利用して作られたマスクが人気だという。現地の新聞「東奥日報」の記事で知った。私も欲しいと思って、制作している地元の会社のサイトに早速アクセスしたが、割といい値段で尻込み。手作りの手間隙を考えれば相応の値段なのだろうけれど、年金生活者にはちと高嶺の花。一個なら記念に購入してもいいかなと思うが、これが一週間分となると二の足を踏む。でも、地元を元気付ける意味で買ってもいいかな。新幹線で青森まで行った気になれば高くはなかろう。マスクはまだまだ日常必需品だし、今後のことも考えて、買うか。

 今年、修学旅行が中止になった3年生を励まそうと、明日(12/1)にちょっとしたイベントが行われる。3年生有志が我が校の校歌を歌い、全国的に活躍する市内のチアリーディングチームが演技を披露し、その様子を地元のFM局で流し、YouTubeで配信するという。

 我が校の校歌は、今年のNHK連続テレビ小説『エール』のモデルとなった古関裕而さんが作曲している。ご存知の通り古関裕而さんは、戦前、戦中、戦後と活躍された大作曲家で、どういう経緯で我が校の校歌を作曲されることになったのかはつまびらかではないが、たまたま縁あってこの校歌に触れ、効果が古関裕而さんの手によると知って私も誇らしく思う。

 古関裕而さんの評価はいまだに賛否両論あるようだが、私は日本を誇る偉大な作曲家だと思う。この校歌を誇らかに歌い、巣立っていく3年生に心からエールを送りたいと思っている。

 

【今日の一枚】NHK杯テレビ囲碁トーナメント2回戦第16局。

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 対局者は黒番・藤沢里菜女流本因坊対白番・大西竜平七段。終盤、劣勢と見た藤沢女流本因坊が、中央白模様を果敢に消しにかかったが、逆に黒石が飲み込まれ、万事窮すの投了。白番・大西七段の中押し勝ちとなった。盤面の熱戦もさることながら、武宮九段の解説が面白くて、ついつい最後まで見てしまいました。

 

【書】「好尚」こうしょう(No.527)

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 『すき好み。尚は、たっとぶ意。嗜好(しこう)』(『旺文社漢字典』第2版)

 「好」は、女と子とを組み合わせた形。甲骨文字には女が子どもを抱く形や母親が子どもを抱く形があるから、もと母親が幼児をかわいがることをいう字であろう。→白川静『常用字解』

 「尚」は、向(こう)と八とを組み合わせた形。向は窓明かりが差し込む窓のところに口(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)を供えて神を祀ることをいう。するとそこに神の気配がかすかに現れることを尚という。八は神の気配が現れ、ただようことを示す。→同

 

【ディジタル画】わたせ・せいぞう(No.93)

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 昭和20年生まれというから、現在75歳。御髪もふさふさだしスタイルも若々しいし、そんなお年とはとても思えない。今なお現役のイラストレーター・漫画家としてご活躍。その若さの秘訣を教えていただきたい。

 

【タイムラプス】11月30日(月)5:40〜7:15の伊豆長岡の空。23秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1333539560534413312?s=21