いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

鵯の鳴けば俄かに人恋し(あ)

 今日の東奥日報コラム「天地人」に、黄金色に染まったイチョウの葉のことが載っていた。深浦町にある「北金ケ沢のイチョウ」が日本一の大イチョウであることは、このコラムで初めて知った。

 早速、「青森県観光情報サイト」にアクセスしたら、迫力満点の画像が飛び込んできた。樹齢は推定千年というからすごい。鎌倉時代からそこにあったんだ。

 私がかよった小学校の校庭には、大きなイタヤカエデの木があった。今日のコラムを読んで、そのことを思い出した。

 運動会で1周200mトラックの白線を引くとき、木は白線の内側になった。そして、その木の下に運動会で使う用具の一切を置いた。この木の下を走り抜けるとき、一瞬トンネルの中に入ったかのような錯覚を覚えたものだ。

 小学校の卒業文集のタイトルをクラスで話し合ったとき、私は「いたやの木」がいいと提案した。先生も、「それはいいタイトルだ」と褒めてくれたが、多数決で「思い出文集」に決まり、私は別にどうでもよかったが、先生がやけに落胆したのを覚えている。

 校舎は一度火事で焼失していて、私はその日を小学2年の終わりの春分の日だとばかり思っていたが、Wikipediaで確認したら出火は3月12日になっていた。その日は学校が休みだったことだけは覚えていて、春分の日でないとすると、12日は日曜だったことになる。

 そうか、それで判った。その日は、卒業式の準備か何かで上級生が登校した日だったんだ。火事の原因は、当時聞いた話だと不審火ということになっている。が、詳しいことは今も判らない。

 それでその年の卒業式がどうなったかというと、これが全く覚えていない。木造の体育館は焼けていないから、そこでやったのかもしれないし、式そのものをやらなかったかもしれない。

 校舎は全焼したが、渡り廊下でつながっていた体育館と校庭のイタヤカエデだけは焼け残った。その後そのイタヤカエデは平成3年(1991)に市の天然記念物に指定されている。

 まだ青森に実家があった頃、帰青した折に一度訪ねたことがある。場所は昔と変わらぬところにあったが、至るところに枝を支える支柱が立ち、痛々しい限りだった。それ以来見に行ってないが、推定300年以上といわれる江戸時代の老木は今もご健在だろうか。

 

【今日の一枚】ヒヨドリ(鵯)。

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 朝早くから、けたたましく鳴いていたのはヒヨドリだった。その鳴く様子をビデオに収めたので、どうぞ音量を落としてご覧ください。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1327694147088572416?s=21

 鵯は道路向かいの桜の枝で鳴いていた。庭にやってきて写真に収まったのは雀(昨日アップ)。雀の前にシジュウカラらしい鳥とメジロらしい鳥がやってきたが、そっちは写真を撮りそびれた。野鳥を撮るには望遠レンズが必須だな。iPhoneXRでは限界があります。

 

【書】「献身」けんしん(No.512)

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 「①他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと。②キリスト教で、神のために、生涯をささげること」(『大辞泉』)

 「献」は、もとの字は獻に作り、鬳(けん)と犬とを組み合わせた形。犬は調理して捧(ささ)げられたものではなく、犠牲(いけにえ)として使われたものである。建物が完成したり祭器が作られたとき、犬牲(いけにえの犬)を用いて清めたのである。→白川静『常用字解』

 「身」は、妊娠して腹の大きな人を横から見た形。同じく「はらむ」の意味の孕(よう)は人の大きな腹の中に子がいる形である。包も腹の中に胎児のいる形である。身は「みごもる」の意味から、のち「からだ、みずから」の意味に用いる。→同

 

【タイムラプス】11月14日(土)5:36〜7:37の伊豆長岡の空。30秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1327752597176938498?s=21