いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

冬浅し水場浄める氏子かな(あ)

 カミさんが伊豆へ来た。小田原の孫は部活やミニバスケで忙しいとのことでで来なかった。

 孫を連れず一人で伊豆へ来るのは珍しい。昨日、一人で来ると判って水汲みを頼んだ。

 カミさんは午前10時頃に着いた。横須賀を8時30分に出たが、道が混まないでスイスイ来たから思いがけず早く着いたと言う。今どこを走っているかは、「iPhoneを探す」でたちどころに判る。着く前までに庭の草むしりを片付けようと思っていたが、みるみる近づいてくるので草をむしる時間が取れなかった。

 「昼ごはんは外で食べる?」とカミさんから提案があった。おや珍しい。孫がいたらそんなことは絶対に言わない。それもよかろうと、天城湯ヶ島まで水汲みに行く途中のどこかで食おうかと出発したが、修善寺大橋付近で水を汲んだ帰りにしようと話が変わり、別に腹も空いていなかったし、それでもいいよと言ったら、結局、家までどこへも寄らず、買い置き非常食のインスタントラーメンになった。

 何それ。私がベーコンと一緒に炒めようと思って買ったモヤシまで使われちゃったし。カミさんときたら、ほとほと貧乏性にできている。まあ、人のことは言えないけど。

 カミさんは、「今日から大相撲だわ」と言ってテレビをつける。相撲を見だしたらてこでも動かない。私は、勝手に裸のぶつかり合いを見てろ床屋に行ってくると言って外へ出る。

 床屋に向かうバイクにまたがりながら、今日は日曜だから多少混んでるかなと予想したが、着いてびっくり。床屋は休み。日曜に休みだなんて何かあったのだろうか。コロナ感染拡大の影響で営業を自粛したのかな。ああ、先週のうちに散髪しとくんだったと、すごすご引き返す。

 晩酌をしながら、カミさんの話を聞く。

 カミさんの話は主語を省略するうえに、話があっちこっちに飛ぶから、それをつなぎ合わせるのが容易でない。一体誰の話をしているんだと確認することがしばしばである。カミさんは、当然私も知っているという前提で話すから、会話が噛み合わないで双方イライラする。

 一緒に住んでいないとこういうことになるのかと思われる節もあるが、一方で、一緒に住んでいても基本的なところは変わらないのかなとも思う。

 まあ、そんなこんなして、お互い歳をとっていくことだけは確かなようだ。

 

【今日の一枚】天城湯ヶ島の水汲み場。

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 久々の水汲み。

 家の水道水でも十分旨いが、長いこと水道水で湯を沸かしていると薬缶とポットに白い膜ができる。次亜塩素酸ナトリウムだ。これは法律で、「残留塩素を1リットルあたり0.1㎎以上保持することが定められている」から仕方がない。

 湧水にはこれがない。だから白い膜ができない。今日はこれを20Lタンク5個と、家にあるだけのペットボトルに汲んできた。これまでなかなか運ぶ機会がなく、淹れるコーヒーも水道水で我慢していたが、これからは湧水で淹れたコーヒーをたっぷり楽しめる。もちろん、焼酎のお湯割も。

 

【書】「克服」こくふく(No.506)

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 「[国]①敵に勝って従わせる。②苦難にうちかつ。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「克」は、把手(とって)のついている彫刻刀の形。上部に把手があり、下部は曲がっている刃の形。これを使えば容易に木を刻んで穴をあけることができるので、「よくする、かつ」の意味に用いる。→白川静『常用字解』

 「服」の音符は𠬝(ふく)。𠬝はひざまずいている人(卩=せつ)を後ろから手(又=ゆう)で押さえつけている形で、屈服させることを示す。→同

 

【タイムラプス】11月8日(日)5:36〜8:04の伊豆長岡の空。36秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1325692883937193985?s=21