いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

そぞろ寒レトルトカレーとゆで卵(あ)

 午後7時から「しゃぎり」の練習があるというので、公民館に顔を出した。

 地元の人は小さい頃から「しゃぎり」に馴染んでいて、伊豆の人なら知っていて当然というふうに、「しゃぎり、しゃぎり」という。が、他所から伊豆に入った人は「しゃぎり」のことを知らない。かくいう私も「しゃぎり」を知ったのは、修善寺で高校の非常勤講師をしていたときだった。その高校には郷土芸能部という部活動があって、朝練で「しゃぎり」をやっていたのである。窓から漏れ聞こえてくる音に、「あれは何ですか?」と教材室の先生に訊いたら、「しゃぎりです」と教えてくれた。

 「しゃぎり」とは、もとは歌舞伎や狂言で奏でる囃子から来たとのことだが、中には約480年前から三島を中心に伊豆地方に伝わる伝統芸能との説もあり、よく判らない。判るのは、祭りには欠かせないお囃子だということ。これがなくては伊豆の祭りは始まらない。

 今日は、地元に伝わる「しゃぎり」を次代の子どもたちに伝承するために、まずは大人が練習しておこうということで集まったとのこと。しゃぎり保存会の親分がそう言っていた。

 演奏楽器は、笛2人、締め太鼓3人、大太鼓1人、鉦2人の構成。親分が皆の前に腕を組んで立ち、練習を見守る。前には発泡スチロールに張られた縦書きの楽譜みたいなのがあって、どうやら演奏者はそれを見て音を合わせているようだった。というか、そんなものを見なくても、小さいときからやっているから、音調は肌に染み込んでいるのだろう。3人並ぶ締め太鼓の真ん中の人が、右隣の人に、「二つ打つところを三つ打ってて、そこから音がずれてきている」と指摘。言われた人はすばやく修正し、音をしかと合わせる。

 約1時間ほどの練習だったが、なかなか力強い撥(ばち)さばき、笛の音色だった。

 今年は自治会の夏祭りと秋祭りが中止となり、「しゃぎり」の出番はなくなったが、なんとしても今の子どもたちに受け継いでほしいという熱意はひしと伝わってきた。

 しゃぎり保存会の皆さん、ぜひ頑張ってください。そして、これからも自治会を盛り上げていってください。

 

【今日の一枚】レトルトカレー。

f:id:jijiro:20201018081528j:image

 昨日は「6」のつく日で、酒類を除く商品が10%offになる「カメさんデー」だった(65歳以上)。

 この日を狙って、日持ちのするレトルト食品や冷凍食品をまとめ買いする。65歳になった2年前からそうしている。しがない年金暮らしの身には、月3回の10%offはありがたい。

 今回はレトルトカレーを食べ比べしてみることにした。カレーを作っても、どうせ一人じゃ食い切れないし、同じカレーを3日も4日も食うより、違う味のカレーを楽しむ方が気が利いている。

 レトルトカレーなら常温で保存しておけるから冷蔵庫の負担にならない。作ったカレーを鍋ごと冷蔵庫に仕舞うと、それでなくても狭い冷蔵庫がますます狭くなってしまう。

 レトルトカレーには実に多くの種類がある。今回まとめ買いして、こんなにあるのかというくらいあるのに驚いた。

 日本人のカレー好きはつとに知られるが、それにしても、めちゃくちゃ多い。どんな味がするのだろうと目移りしながら手に取ったのは、ひとまず6種類。全て辛口。カレーはやっぱり尻の穴から火を噴くくらい辛くなくちゃいけない。

 

【書】「舟師」しゅうし(No.485)

f:id:jijiro:20201018081440j:image

 「①舟に乗って戦う軍隊。水軍。舟軍。②船乗り。水夫。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「舟は古くは大木をくり抜いて作る刳(く)り舟・丸木舟で、のちの板をはり合わせた舟ではなかった。舟の形はもとは食物や水などを入れる盤(さら、たらい)と同形である。→白川静『常用字解』

 「師」の説明は、活字に表せないパーツがあるので省く。

 

【タイムラプス】10月17日(土)8:55〜10:44の韮山方面の雨空。27秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1317603911860015104?s=21