いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

台風の日に子の古着届けらる(あ)

 心配していた台風14号だが、伊豆に接近したかと思ったら、なんちゃってと南にUターンした。おかげで我がぼろ家は命拾いしたが、今後も台風は襲いくる。油断は禁物だ。

 さて、今日(10/10)予定されていた体育の部だが、昨日の段階で10/11(日)に延期になったことは連絡網メールで周知されていた。台風本体が伊豆にもっとも接近するのは今日という予報だから延期は当然として、問題は台風一過のグランドコンディションである。果たして10/11(日)の競技開始までに水が引くかどうか。

 それも予測して、競技開始時刻を1時間遅らせる予定とのことだが、その程度で間に合うかどうかが心配。10/11(日)に雨が降らないことが判っていて、翌10/12(月)も降らないことが判っているなら、グランドが乾くのを待って10/12(月)に延期した方が確実に実施できると思うが、それだとダメなのだろうか。もともと10/12(月)は体育の部の代休に当たっているのだし。

 保護者の意向も考慮しての休日実施なのだろうか。朝早く集まって、やっぱりグランドコンディションが良くないから明日に延期しましょう、なんてヤダよ。

 

【今日の一枚】息子が送ってよこした古着。

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 小田原の孫に着せてやってくれと、東京・月島に住む息子が古着を送ってきた。

 息子は身長180cmを超える巨躯で、私も、息子が着なくなったスーツをもらい受けて何かの折に着たりしている。が、上着はちょうどいい寸法なのに、ズボンの方はぶかぶかで、はき心地がいまいち。まあ、細くて腹がつかえるよりはいいかと妥協してはいている。この年になって今更新調する気もないし。

 古着といえば、私がまだ小学生だった頃、北海道・富良野に嫁いだ父の姉にあたる人が、自分の息子さんが大きくなって着なくなったという手編みのセーターを送ってきて、それをありがたく着ていた。

 そのころの我が家は底なしの貧乏で、服なんて買ってもらえなかった。着る服は大抵、富良野から送られてくる従兄のお下がりだった。その従兄とは一度もあったことがないが、背丈がほぼ同じだったのだろう、送られてくる服は大きくもなく小さくもなく、ぴったりのサイズだった。

 セーターの胸には大きく「N」のイニシャルが編まれてあったが、そんなことには全く頓着しなかった。亡母もその包みを受け取って、ありがたいと言っていた、かどうかは記憶にないが、服を買う金などどこにもない家計にはありがたかったのではなかったか。

 私はそのセーターを着、正ちゃん帽をかぶって、よくスキーに出かけた。スキーのときの手袋も毛糸の手編みだった。

 手袋は母が編んでくれた(♪母さんは夜鍋して)。編み棒を手品師のように操り、右手と左手とを、どこかへ行かないように紐で結んであった。

 私は薪ストーブにあたりながら、ほぐした毛糸を両腕に巻いたり毛糸玉を作ったりして母を手伝った。それは今思えば、古いセーターから新しい何かを作り出すリサイクルだった。今は作り直すより買った方が安かったりするが、昔は作り直すことが生活に必要な技術だった。

 息子が送ってよこした古着にセーターが混ざっているのを見て、そんな昔のことを懐かしく思い出していた。

 

【書】「旨酒」ししゅ(No.478)

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 「うまい酒。美酒。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「旨」は、氏と曰(えつ)とを組み合わせた形。氏は氏族の共餐(きょうさん=集まって食事すること)のとき、氏族長が祭りに供えた肉を切り分けるときの小刀。曰は、肉など調理したものを入れた器のようである。器の中の物を小刀で切ることを旨といい、切って食べて味がよい、「うまい」の意味となる。→白川静『常用字解』

 「酉」は酒樽の形で、酒のもとの字である。→『常用字解』

 「酒」の甲骨文は何種類かあって、どれも書いて面白い(たちまち感情移入できる)。「酒」は漢字の成り立った当時から登場する字で、日常にもハレの行事にも欠かせない呑み物だったようである。

 

【タイムラプス】10月10日(土)6:00〜8:00の韮山方面の雨空。30秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1315051491980308480?s=21