いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

天高く空き家の草も刈られけり(あ)

 吉田兼好『徒然草』第百十七段に「友とするに悪(わろ)き物、七(ななつ)あり」と見える。いわく、①高くやむごとなき人(→高貴な人)、②若き人、③病(やまひ)なく身強き人、④酒を好む人、⑤猛(たけ)く勇(いさ)める兵(つはもの)(→喧嘩っ早い人)、⑥空言(そらごと)する人(→うそつき)、⑦欲深き人。

 このうち、③について、これは「不思議」と東京新聞コラム「筆洗」は言う。なぜ「悪き物」のリストに入っているかというと、「元気な方というのは病や不調を抱える人の気持ちが分かりにくい。痛みを愚痴りたいのに不摂生を非難し、自分の健康を自慢するような友人ではかなわない」のだそうだ。

 これは、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことを受けてのコラムだが、そのあとコラムは「この件でコロナの恐ろしさに加え、人の痛みや不運を理解できる人へと変われば、『友にしたい』という支持もまた期待できるかもしれぬ」とまとめる。

 私としては、リストの中に④「酒を好む人」とあるのが不満。ここでは酒癖の悪い人のことを言っているようだが、中には陽気で楽しい酒もあることを、酒を好む者としてここで弁護しておきたい。

 酒癖の悪い奴は始末に負えないが、場を和やかにする陽気な酒はいいものだ。

 私にとって酒は人生の潤滑油である。晩酌をしながら、その日にあった嫌なことをけろりと流して、すっきりした翌朝を迎える。

 私がストレスを溜めないでいられるのはこの世に酒というものがあるからだ。酒に呑まれてはいけないが、程よく嗜めばこれほど人生にとって良き友はない。

 これからもよろしくお付き合いを頼みますよ。

 

【今日の一枚】地区清掃での草刈り。

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 今日は午前8時から地区清掃があった。写真は、家の前の道路の草を刈ってもらっているところ。私は、手前の脚立に跨って、道路に覆いかぶさった桜の枝をハサミの届く範囲で剪り落とした。十五夜のススキはここから取った。

 丸い屋根のペットの泊まれるホテル(ただいま休館中)のカイヅカイブキも、手入れされないまま、糸杉のように伸び放題になっている。今日、一緒に清掃をした地区の人によると、このホテルは現在売りに出されているが、今も買い手が見つかっていないらしい。

 タイミング悪いよな、コロナ禍だもの、ホテル業界はどこも苦しかろう。新たにホテルを経営しようという人はいないんじゃないかな。それに、聞いた売値は私の見積もり見当より3倍以上の値がついているようだし。それじゃ買う人なんていないよね。

 買い手がつかないとなると、ずっとこのままの状態が続くわけだな。いよいよもって幽霊館の様相を呈してきたぞ。

 

【書】「好古」こうこ・いにしへをこのむ(No.472)

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 「①古い物を愛好する。②昔をしのび慕う。③昔の聖人が伝えた道を好む」(『旺文社漢字典』第2版)

 司馬遼太郎『坂の上の雲』に登場する秋山好古が好き。その名もここから採ったのだろうか。

 

【ディジタル画】青Tシャツの坊や(No.85)

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 前回のアップが9/14で、ずいぶん間が空いてしまった。

 Procreateのブラシに「筆ブラシ」というのを見つけた。有料(350円)。「BOOTH」という会社が提供している。350円なら購入してもいいかと思ってカートに入れてレジに進んだら、「pixiv ID」を作れと言ってきた。なんだか面倒臭そうなので購入を保留。もう少し「Zen Brush 2」で遊んでから再考することにした。

 

【タイムラプス】10月4日(日)5:26〜7:39の伊豆長岡の空。33秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1312880469206200320?s=21