いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

月白やまだピーマンの花の庭(あ)

 いつものように一二三荘へ行ったら、玄関の自動ドアに臨時休業を知らせる張り紙がしてあった。源泉を汲み上げるポンプが突然故障したという。

 ポンプのメンテナンスは年に数回あるが、その場合は前もって知らせがあり、工事も大抵日中に行われるから夕方からの入浴には支障ない。でも今回は予期せぬ故障。予期せぬ故障で一二三荘が臨時休業になるのは、私の知る限り初めてだ。バイクを駐めるとき、やけに駐車場に車が少ないと思ったが、そういうことだったか。

 よく、温泉権つきの別荘が不動産広告に載ったりするけれど、自宅に温泉を引き込むのも善し悪しだな。ポンプの腐食も激しいだろうし、メンテナンスが大変だもの。それに、水道料金のように、使った分だけ温泉料金も取られるでしょう。それを考えたら、湯屋へ行った方がいいと思ってしまう。手足をたっぷり伸ばして浸かれるし、第一、自宅に温泉があったら外へ出て行かなくなるだろうしね。

 というわけで、踏切を渡った先の精肉店で焼き鳥(かしら)を買って家に戻る。

 家に戻って内風呂を立てながら、湯船が湯で満たされるまでの間、買ってきた焼き鳥を塩で焼く。塩はミネラル豊富な西伊豆・井田の塩。「まあ、贅沢な。分相応にスーパーの食卓塩でいいのよ」とカミさんは言うが、塩といえば私はこれしか使わない。一種のこだわりです。ちなみに味噌は「伊豆みそ」、醤油は「かねさ」。

 焼き鳥は、コンロに魚焼き網を置き、その上に塩をふった焼き鳥を4本並べ、弱火で焼く。5本でなく4本なのは、5本だと焼き鳥の端まで火が通らないから。グリルは使わない(ないから使えない)。

 焼き鳥に火が通ったあたりで「お風呂に入れます」と湯沸かし器のリモコンが知らせる。

 湯船に固形入浴剤をポンと放り投げ、泡がジュクジュク出ている湯船に体を沈める。夏場は全開にしていた窓も、さすがにこれだけ涼しくなれば全開というわけにもいかない。サッシ窓をピタリ閉めるが、窓の上の通気口からは虫の声がこれでもかと入り込んで、さながら虫の大合唱である。

 ♪あれ松虫が鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん あれ鈴虫も鳴き出した りんりんりんりん りいんりん 秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ♪

 松虫と鈴虫の違いも聞き分けられない私だが、いろんな虫の音が渾然一体となって聞こえてくれば、それだけで秋の深まりを感じることはできる。湯に浸かりながら、どっぷりと「ああおもしろい」虫の声を生で聴ける平和を噛みしめる。

 

【今日の一枚】ピーマンの花。

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 夏野菜の鉢植えを全て撤去しようとしたところ、ピーマンの花がまだ咲いていた。葉っぱは虫に食われて穴が空いたりしているが、まだ青々としていて、花を終えて結実しているのもある。

 秋ナスはあるけれど、秋ピーマンというのもあるのかな。どこまで育つか見届けてみよう。

 

【書】「用武」ようぶ(No.465)

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 「①武器を使う。戦争をする。用兵。②腕力によって事の決着をつける」(『旺文社漢字典』第2版)

 「Zen Brush 2」のテンプレートに「Old Paper」というのがあって、今日はそれで書いてみた。で、それに彩色するためにPNG(透明な背景)で「Procreate」に貼り付けたら、「Old Paper」の効果は消滅していた。どうやら、PNG(透明な背景)で保存した段階で、テンプレートは透明になってしまうらしい。

 

【四コマ絵日記】大型台風に備える(No.7)

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 久々の「四コマ絵日記」です。どれだけ久々かと前回のブログ記事を確認したら、7/19になっていた。なんと、2ヶ月以上も前だった。

 今回は「6B(鉛筆)」の下描きを省略して、いきなり「製図ペン」で描いたので、これを描くのに1時間もかからなかった。

 

【タイムラプス】9月27日(日)6:08〜8:46の伊豆長岡の空。39秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1310478775109390336?s=21