いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

青木の実今は青きを輝かす(あ)

 今日は前期期末テスト。中学校は1日で国社数理英の5教科をやる。

 そして6校時は縦割色別合唱コンクール激励会。各学年が色別(赤黄青緑の4色)に分かれて合唱練習の成果を披露し、コンクールに向けて気合を入れ直すというもの。

 それにしても、5時間テストを受けた後での激励会は、スケジュールとしてはかなりきつい。が、それが可能なのも中学ならではで、高校ではそうはいかない。しかも、テスト監督は一人当たり4/5が普通だし。

 激励会は全部の色を回りきれず、覗いたのは赤と黄の2色だけだった。けど、合唱コンクールを来週金曜に控え、各クラスともだいぶ声が出来上がってきた印象だ。

 学年が上がるに従って、レベルも1年より2年、2年より3年と高まっていく。素人の私にもそれがはっきりと判る。毎年思うことだが、やはり3年は断トツ。モノが違う。

 去年教室で教えた子たちも、口を大きく開き、指揮者をしっかり見ながら歌っている。その姿に思わず身震いするほどの感動を覚えた。先輩たちの歌声を目の当たりに聴いた1、2年も、ああいうふうに歌いたいと思ったのではなかったか。そういう合唱だった。それがよき伝統として受け継がれ、一年を経ての成長を、今の1、2年も見せてくれるのだろう。

 しかし一方で、子どもたちの疲労もさることながら、先生方の疲弊も心配である。ここへ来て、期末テスト、成績処理、合唱コンクール、体育祭と行事が立て込んで、先生方はいっときも休む間がない。さらにそこへ出張だ研修だと加わる。部活指導もある。そういう詰め込み行事になったのは、もちろん新型コロナ禍のせい。4月5月の臨時休校のツケが今になってこのような形で現れている。

 先生方は、生徒たちの疲労を一とすると、その二倍も三倍も疲れている。聞くと、合唱コンクールと体育祭を司どる生徒会部の先生方は毎夜遅くまで打ち合わせをし、朝練準備のために翌朝6時にはすでに出勤しているという。教材研究をする時間も取れないどころか、いつ寝ているんだろうと思うくらいハードである。

 天候の具合によって授業もころころ変わる。ベテランの先生なら経験があるから、いきなりの授業変更にも柔軟に対応できようが、まだ成り立ての先生方は、動きについていくのがやっとといったところだろう。

 去年と同じような仕事量だったら、私は、今頃はたぶん音を上げている。改めて中学校の先生方の仕事量の半端なさを思う。その軽減のために私が手伝いに出向いたはずなのに、どれほどの軽減になっているか甚だ心もとない。

 どうかご無理をなさらずにと声をかけるのがせいぜいで、無理に無理を重ねざるを得ない先生方の現状を見るにつけ、何もできない自分を歯がゆく思う。

 

【今日の一枚】庭のアオキ(青木)の実。

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 これから秋が深まれば、今は青い実もやがて真っ赤に色づく。

 そういえば、金木犀は9月下旬だというのにまだ花を咲かせない。去年はいつ頃咲いたっけと過去のブログ記事を検索したら、10/16に金木犀に触れていた。そうか、咲くのはもうちょっと先だったか。

 

【書】「卯飲」ぼういん(No.463)

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 「卯の刻(午前5時から7時までの間)に飲む酒。朝酒。卯酒」(『旺文社漢字典』第2版)

 「飲」の字形が面白い。我慢しきれず酒樽の栓を開いて、あごが外れんばかりに大口開けて酒を飲もうとする図。甲骨文の昔から、酒は常に人のそばにあった。

 

【タイムラプス】9月25日(金)4:56〜7:17の伊豆長岡の空。35秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1309681404230336512?s=21