いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

煙突の聳ゆ清しき秋の昼(あ)

【今日の一枚】煙突掃除。

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 台風12号が伊豆を直撃しそうな気配なので、晴れているうちにと思って薪ストーブの煙突掃除をした。煙突掃除は去年やってないから2年ぶりである。

 煙突掃除で出た煤をどうするかというと、煤は風で飛ばないように土をかぶせて水を打つ。そのためには煤を捨てる場所の草を前もってむしっておかなくてはいけない。

 煙突を外して芝生に寝かせる。それで草をむしった後の土の上に持っていき、ワイヤーブラシで煤を掻き落とす。何せ2年ぶりのメンテナンスなもので、たまった煤も相当なものだった。やはりメンテナンスは毎年やらないといけませんな。煙突が煤で狭まるさまは、あたかも私の血管の内部を見るようで、いい気はしない。

 外した煙突を元に戻すときにジョイント箇所を間違えてしまい、はめ直すのに一苦労した。実は、間違えていたのは2年前のことで、今日、それに気づいた。あれ? 入らないなおかしいなどうしてだろうと首をかしげ、そこでようやくはめ間違いに気づいた。これで2年間、何事もなく使えて、しかも千曲川や阿武隈川に甚大な被害をもたらした台風にも耐えたんだから大したものだと、妙なところで感心する。いやいや、これまで大事に至らなくてよかった。

 薪は、一昨年から頼んでいるピザバス屋さんに今年もお願いした。ピザバス屋さんが営業で使っているのと同じ本格的なもので、コナラの丸木が主で長短不揃いだが、うちのストーブはチロチロ燃える炎を楽しむようなタイプではないので、くべるのに全く支障がない。部屋が暖まって煮炊きができればそれでいい。

 私は薪ストーブの愛好者で、煙突から吐き出される煙の匂いは、何とも郷愁を誘う懐かしいもので、心和むものと思っていたら、中にはそう思わない人もいるようだ。今年の春、自治会の役員に成り立ての頃、薪ストーブの煙に閉口しているからなんとかしてくれという苦情の投書を事務室で目にした。

 人の嗜好は千差万別で、誰もが住みよい地域づくりを考えた場合、どうしても嗜好がかち合うということが起こる。

 最たる例はタバコだろうか。タバコの一服に至福を感じる人がいる一方で、百害あって一利なしと親の仇のように毛嫌いする人かいる。そういう人たちが同じ場所で息を吸うとなれば、どうにもタバコを吸う側の分が悪くなる。が、それでも世の中はうまく回るもので、タバコを吸う人と毛嫌いする人が一緒に暮らして支障はない。

 薪ストーブの煙問題もそうならないかと思う。焚きつける薪が不良で、身体に害をなす煙を吐き出すなら問題だが、コナラのような広葉樹なら何の問題もない。逆に癒されると思うんだがなあ。そう思うのは私だけか。気になる人は、寝ても覚めても気になって仕方がないんだろうな。

 

【書】「盛冬」せいとう(No.460)

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 「冬の一番寒い時期。真冬」(『旺文社漢字典』第2版)

 薪ストーブつながりで。

 

【タイムラプス】9月22日(火)4:59〜7:26の伊豆長岡の空。36秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1308650422417027073?s=21