いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

水澄むや橋のたもとの道しるべ(あ)

 修学旅行の中止が決まった3年生だが、中止発表後も落ち込んだ様子はなく、現実をしっかり受け止めつつ、その中でなんとかしようとする思いが、見ていて伝わってくる。

 修学旅行ができないのならば、それに代わるイベントをと一所懸命考えている。逆境に負けないで、皆で力を合わせて頑張っていこうとする姿はたのもしい限りだ。きっとこの子たちは、これからもたくましく成長していくだろう。そんな気がする。

 今朝は久々にグランドが乾いて、体育祭学年種目「ムカデリレー」の練習をすることができた。練習開始の7:55にはしっかり並び、それぞれ色別に割り当てられた場所で「一、二、三、四、そ〜れ」の掛け声がかけられる。「いち、に、いち、に」と声を掛けながら足を合わせていく。歩幅が違いすぎると嘆くムカデもあれば、足を結んでいるとは思えないほどの軽やかさで走り抜けるムカデもある。

 転んだ時に手を怪我しないようにとはめた軍手も黄、赤、青、緑の4色に染められ、チームとしてのライバル意識が否応なく強まる仕掛け。去年も一昨年も、軍手の色染めなんかしてなかった。あれは誰のアイデアだろう。

 給食後は、スクエア(もと50mプールがあった芝生広場)でクラス記念撮影。ここでも、団結を示そうとしてか、額にチーム色の鉢巻きをきりりと絞める。撮影場所も鉢巻も、全て子どもたちの提案。今日、このクラスは担任の先生が出張で不在だったけれど、子どもたちだけでしっかり話し合えていた。これからの残された中学校生活を自分たちの手でなんとか盛り上げようという気概が伝わってくる。あの、ガチャガチャしていた1年が2年も経つとこんなに成長するんだと驚く。

 放課後も色別縦割り種目の練習があったようで(私は帰りの会の前に帰るのでその後のことは判らない)、私が湯屋へ行く途中で、3年の子らの何人かと目が合った。ああ、あの子は授業中によく漫画を描いていた子だ。この子は竹箒を持ちながらおしゃべりばかりして手を動かさなかった子だ。だけど、どの子もいい顔をしている。いい顔をしているってのは毎日が充実しているんだな。

 コロナ禍で修学旅行が中止になり、これまで準備してきたあれもこれも全て無に帰したにも拘らず、めげずに頑張っている3年に拍手を送りたい。

 今年の3年は、去年の後半に授業を受け持った子たちだが、顔つきがよりたくましくなったような気がする。そんなあの子たちと一緒に過ごすのもあと半年。私もあの子たちからパワーをもらいながらこれからの半年を過ごしていこうと思う。さあ、もう一踏ん張り、頑張るぞお。

 

【今日の一枚】橋の下の川の流れ。

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 仕事の帰り、小学校と神社に挟まれて流れる川を渡る。その川を渡る橋の上で信号を待つ。橋は車道と歩道と分かれて渡されており、その隙間から、狩野川に合流する支流が見える。合流は200mほど先だが、結構な急流で、埋めたテトラに水しぶきを上げて流れ落ちる。昔はこの川で天然うなぎが採れた由。今は護岸工事が進み、天然うなぎの姿を見なくなった。

 

【書】「甘受」かんじゅ(No.449)

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 「快く受ける。苦難などを甘んじて受ける」(『旺文社漢字典』第2版)

 「受」の字が面白い。脇の下をこちょこちょされ、くすぐったがっている仔猫のよう。左側の「つかむ手」の形、右側の「右手」の形、真ん中に「渡し舟」の形を置く。

 

【タイムラプス】9月10日(木)4:46〜7:09の韮山方面の雨空。35秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1304332067740684290?s=21