いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

はたはたの飛ぶを止むれば脚長し(あ)

 電気髭剃りを顔に当てながら「たて書きコラム」を読むのが朝の日課である。

 「たて書きコラム」は、現在、毎日新聞「余禄」から始まって八重山日報「金波銀波」まで41本のコラムを無料で提供してくれる。かつては、日経新聞「春秋」や産経新聞「産経抄」もあったが、いつの頃からからサービスが途絶えた。

 最新では、ブラウザアプリ「safari」に導き、そこからアップル標準アプリ「book」にページをPDFで保存してくれるようになった。これによって、毎日変わるコラムを、読もうと思えば後でも読めるようになった。これは便利。本当は、「金波銀波」までの全コラムをPDFで保存したいところだが、それでなくてもやることがたくさんある朝に、そんな時間は作れない。

 アプリ「book」はパソコンにもあるので、iPadで保存しておけばパソコンでも開ける。私は今、パソコンでブログの下書きを書いているが、先ほどipadで保存した岩手日日新聞「日日草」を、「book」でもう一度読んでいる。

 各新聞のコラムはブログを書く上で非常に参考になる。私はブログ記事を1,200字前後になるように書いている。この文字数はコラムの字数の平均値に敵う。コラムは、大抵がこれくらいの字数で書かれている。だから、私はそれを真似た。

 で、今日の「日日草」に目が留まったのは、冒頭に「退職を機に写真や陶芸、鉄道、英会話、詩歌など、それぞれが好きなことに打ち込む人と話をしていると、生き生きしていて活力をもらっていると感じることがある」と書かれていたから。さしずめ私なら「絵を描くこと」になるだろうか。

 そしてコラムは、「日常を楽しみ、ストレスを抱え込まないようにしたいものだ 」とまとめる。「日常を楽しみ、ストレスを抱え込まないように」とは、まさに私の願うところで、今はそれが実践できている。

 先日、横浜から遊びにきた呑兵衛ランナーは、私に元気をもらったと言って帰っていった。私としては全くその気はなかったのだが、私が好きなことを好きなだけしているように見えたのらしい。

 まあ、好きなことを好きなだけしているというのは否定しない。ただ、私を取り巻くすべての人が、そういうふうな環境を私に与えてくれていることを、言葉には出さないけれど、私はとても感謝している。

 私が終の住処と決めた伊豆で悠々自適な生活をしているのを知って、東京の中学校の校長を転々と渡り歩いた大学の同僚が「いいなあ、好きなことができて」と羨ましがっていたが、私はその時、ストレスをためないことがいちばんの健康法だと思っていてそうしているだけだとそいつには言った。

 それは今でも変わらない。ただ、私が人も羨むような生活ができているのは、私のわがままを許してくれる取り巻きの温かい見守りがあるからだという思いはずっと持っている。要するに私はそれに甘えるだけ甘えているのである。

 

【今日の一枚】ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)。

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 夏野菜が終わり、始末してしまおうとした鉢植えのナスが実をつけた。おっ、秋ナスかと思って、乾いた鉢植えの土に水をやっていたら、葉が青々と生き返り、新しい芽も出てきた。と思ったら、ショウリョウバッタだった。

 

【書】「井魚」せいぎょ(No.446)

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 「井戸の中の魚。見聞のせまい者のたとえ」(『旺文社漢字典』第2版)

 「魚」の字は甲骨文には数多くの例があり、リアルに目玉が描かれているのもある。創作意欲をかき立てられる字です。象形文字というのは、文字というよりも絵画に近いね。絵を描いている感覚です。

 

【ディジタル画】民族衣装をまとった老女(No.82)

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 しわの深いお婆さん。まとっている衣装はヒンズー教のそれでしょうか。

 白髪は全体をグレーで塗った後で新規レイヤーを追加し、白色の「製図ペン」で描いた。

 衣装の模様を描くのに時間がかかり、これ一枚仕上げるのに3時間以上かかった。

 

【タイムラプス】9月7日(月)4:54〜7:10の韮山方面の雨空。34秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1303096852015796224?s=21