いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

放水に闘志誓へり体育祭(あ)

 今日の秋田魁新報コラム「北斗星」に「嶽(だけ)きみ」のことが載っていた。

 コラム子は「嶽きみ」を秋田市のスーパーで見つけたという。「嶽きみ」とは、青森の岩木山麓で栽培されるトウモロコシで、人気が高く、こちら静岡ではまず手に入らない。

 トウモロコシのことを津軽では「きみ」と呼ぶ。それは津軽だけかと思っていたらお隣の秋田でもそう言うのだと今日のコラムで知った。ちなみにもう一つお隣の岩手では「きみ」と言ったり「きび」と言ったりするそうだ。さらに南の山形や宮城あたりではどう呼ぶのだろう。そちらには知り合いがいないから訊いて確かめようもない。

 「嶽きみ」といえば、昨年亡くなった高校の同級生を思い出す。

 彼はひと頃人気になった秋田犬「わさお」と同じ地の出身で、永平寺で修行をつんだ後、弘前市の寺に養子に入って、その寺の住職をしていた。青森市で行われる高校の同窓会やクラス会には必ず顔を出す律儀さで、誰からも親しまれていた。

 その彼とある年のクラス会で会ったとき、私が毎日ブログを書いていることに興味を持ち、それがきっかけだったかどうか判らないが、檀家からの貰い物だと言って、その夏に採れた「嶽きみ」を送ってくれたことがある。昔から「嶽きみ」の名は知っていたが、食うのはそのときが初めて。で、食ったら、その甘いことといったらない。これまで食ったトウモロコシの中でいちばん甘かった。

 コラムには、また「青森の地元紙に朝採れの嶽きみ100本を東北新幹線で輸送したという話題が載っていた」と紹介する。それで「東京駅構内の産直市で販売されたそうだ」と続く。なるほど、コロナ禍で乗客の減った新幹線に朝採れ野菜を乗せて運ぶのはアイデアだ。量はそんなに多くないにしても、「嶽きみ」ブランドを都会の人に知ってもらう効果はある。

 産直市で完売したかどうかはコラムでは触れていないが、あの甘さだもの、完売しないわけがない。ただ、東京駅でゲットしたとして、そこから手にぶら下げて持ち帰るとなると買う量も限られてくるか。新幹線の終点が東京駅であれば、それも致し方のないところではある。

 と、「嶽きみ」のことを書いていたら、無性に食いたくなってきた。1本でいいんだけどなあ。1本だけだと通販は割高だし、そのためだけに東京駅へ行くのもぞっとしない。やはり、名品は現地で食すしかないか。ああ、「嶽きみ」を生で食える津軽の人が羨ましいぞ。

 

【今日の一枚】グランドに放水。

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 今日から体育祭の朝練習が始まる。併行して合唱コンクールの練習も始まる。いよいよ怒涛の一ヶ月の幕開けだ。

 朝は1年が合唱練習、2、3年がグランドで体育祭の学年種目別練習。昼休みは全学年が合唱練習。放課後は体育祭の縦割り種目練習。

 写真は、その放課後練習に備えて乾いたグランドに放水しているところ。私は勤務時間の関係で放課後の練習には不参加。そのかわり、朝は一応8時からの勤務だけど、朝練はその前から始まるので、この一ヶ月余は少し早めに家を出ることになる。

 休み時間を削られる生徒も大変だけど、その全部に付き合う担任の先生も大変だ。朝は6時に出勤し、帰りは22時にもなるというブラック職場だ。中学校がギリギリ成り立っているのは、こういう熱意ある先生方がいるからだとつくづく思う。

 

【書】「今昔」(No.439)

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 「昔」の字が面白い。いたずらを「今」という字に見つかって、欽ちゃん走りで逃げて行く赤目小僧みたい。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】8月31日(月)5:04〜7:04の伊豆長岡の空。30秒。