いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

病葉の行儀よろしく腰掛けて(あ)

 昨日は二学期始業式で、今日から本格授業開始。6校時は専門委員会で、委員会に所属しない子は下校になるが、所属している子は午後4時まで残る。いきなり、朝8時から午後4時まで、そのあと部活じゃ、そりゃ疲れるわな。今週いっぱいは慣らし運転でよかろうに。

 私も疲れました。特に火曜は1校時が体育で、朝からいきなり体を動かすものだから、午後まで体力を持たせるのがやっとです。千代の富士が現役引退のときに喉から搾り出すように言った「体力の限界」が頭をよぎります。

 

【今日の一枚】梅の病葉(わくらば)。

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 梅の木の下に手作りの腰掛けがあって、そこへ誰かが置いたように病葉が2枚重なり合って落ちていた。

 「病葉」と書いて「わくらば」と読む。雅な呼び名だ。

 病葉とは、病気や害虫にむしばまれて変色した葉のことで、特に、夏の青葉にまじって赤や黄に変色している葉をいう。

 病葉という言葉は小学生の時に知った。といえば、ませたガキのようだが、何のことはない、中曽根美樹の「川は流れる」(昭和36年レコード発売)という歌で知ったのである。♪病葉を 今日も浮かべて 街の谷 川は流れる♪

 その当時は病葉を単なる枯葉と同じようなものと理解していたが、改めて辞書で確認したら違った。歳時記では夏の季語になる。

 最初はぱっと見て桜の葉かなと思った。が、よく見ると葉の形が微妙に違うし柔らかい。桜の葉はもっとひょろ長くて硬い。大体、桜の木の植わってある道の向こうから風で飛んできたにしては収まり方が行儀よすぎる。

 桜の葉でなければなんじゃいと周囲を見渡して、思い当たるのは梅の葉しかない。しかし、梅の葉はまっすぐ伸びた枝に、まだ青々とくっついている。梅というやつは気を抜くと容赦なく生え伸びて、それこそあっという間に密の状態になる。そろそろ剪定せねばと思いながら、あまりの猛暑続きにいささかめげていたところだった。

 どうやら、その青々とした葉の中に病葉が混ざっていたようなのだ。この暑さにやられたのだろうか。いろんな枯葉に埋まる我が庭だから、病葉の一つや二つあったところで別に珍しくも何ともないが、腰掛けにちょこんと行儀よく落ちていたのにたまたま目が留まったのである。

 ちょこんと行儀よく落ちていなければ恐らく目もくれなかっただろう。自然に親しみながらさりげない日常を愛おしむ生活とは、つまりはそういうことなんだなと思う。

 さて、日中はまだまだ猛暑が続くとはいえ、朝晩は秋風を涼やかに感じるようになった。朝、タイムラプス撮影のためにデッキに出ると少しひんやりするものね。自治会の寄り合いが終わって家路につく道道も、草むらから虫の音が漏れたりします。

 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」と藤原敏行は秋立つ日に詠んだが、今は処暑もすぎて、秋の訪れは目にもさやかに見えるようになりました。

 

【ディジタル画】黒Tシャツの女(No.80)

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 「6B(鉛筆)」で描いたシャドーがうざい。そう思ったら消せばいいのに消さない。不透明度を下げてみたらどうだろうと思って下げたら、かえって髪の毛が餅みたいにべちょっとなったので、これ以上手を加えないでおくことにした。これで約2時間。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】8月25日(火)4:44〜6:51の伊豆長岡の空。31秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1298540372499472386?s=21