いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

死に際を見定められず花木槿(あ)

 この時期はいつもならもう一踏ん張りで夏休み、の心なのだが、今年の夏休みは8月8日から。まだまだ授業が続く。終わりも8月23日と短く、たったの16日間だけでは夏休みな気がしない。今年の夏休みは、あれ? もう終わりなの? ということになりそうだ。

 おかげさまで、私は毎日学校へ行くのが楽しい。だから、夏休みが半分に減ろうと一向に構わない。かえって、4月5月の無給をいくらか挽回できるので、出勤回数が多くなって助かる。

 だけど、子どもたちにとっては、有り余るはずだった時間を半分に減らされて、えらい迷惑だろうと思う。減らされた原因がコロナ禍による2ヶ月あまりの臨時休校にあることは子どもたちも知っている。忿懣(ふんまん)やる方ない思いをどこにぶつけようにも、相手が得体の知れないコロナであれば手の施しようがない。

 大体、国のトップレベルが手探り状態なのだから頼りない。というか、もうこうなれば為政者の右往左往に付き合ってもいられない。自分の身は自分で守ることが自主防衛の基本ならば、これからは為政者に頼るのではなく、自分で判断して行動しなければならない。

 今のところコロナ禍は収束の兆しを見せない。見せないどころか第二波襲来の予兆さえある。

 今日の発表では、東京都では新型コロナ感染者が過去最多の293名に達したという。また、埼玉県では51人、神奈川県では43人と急増し、黒岩県知事は「神奈川警戒アラート」を発動した。

 そんな新型コロナウイルスだらけの中を、私は7/26(日)に神奈川⇄東京⇄埼玉と往復強行突破しようとしている。そう判断したのは私だ。だから、私はどうなってもいい覚悟は持っている。が、そうすることで仮に私が感染者になった場合、私はどうなってもいい、では済まされなくなってしまうところにこの問題の深さがある。

 毎日満員電車に乗って首都圏に通勤している人は、この問題をどう受け止めているのだろう。自分が感染者になるかもしれないと、戦々恐々と神経をすり減らしているのだろうか。それとも、自分は感染するはずがないという、根拠のない自信を持っているのだろうか。

 

【今日の一枚】ムクゲ(木槿)の花。

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 庭の木槿の花が見頃を迎えている。

 白居易の『白氏文集』(巻15)に「「松樹千年終是朽 槿花一日自成栄」(松の木は千年の齢を保つがいずれは朽ち、ムクゲの花は一日の命だがその生を大いに全うする)とあり、「わずか一日のはかない栄え」の意に取られ、一日花とされるが、翌日もそのまま咲いているのもある。

 小林一茶は、「それがしも其の日暮らしぞ花木槿」と詠んだ。これくらいなら私も詠めそうだが、一茶が詠むから名句になるので、私が詠んでも駄句だと捨てられるのがオチだ。

 

【ディジタル画】赤い毛糸帽子の女(No.55)

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 質感を意識して、毛糸帽子の襞(ひだ)を一本ずつ描いた。輪郭を描くのに使ったブラシは「ドライインク」というやつ。初めて使った。これまで好んで「インカ」を使っていたが、シャドーを描くのに、pencilを斜めに当てて薄くできるので、ペンではあるけれど、どちらかといったら鉛筆に近い描き心地。やや荒っぽいタッチで描きたいときは「インカ」を使い、少し繊細なタッチを描きたいときに「ドライインク」を使うといいかもしれない。

 「Concepts」を運営する会社から、バージョン「5.8」に不具合が見つかったので「5.8.1」をインストールしてくださいとメールがあった。それで、しばらく「Concepts」を使っていないことに気づいた。ここしばらくはもっぱら「Procreate」を使っていて、そのブラシの豊富さに魅了されている。

 今回は仕上げに約2時間かかった。

 

【温泉】雨につきパス。涼しいので内風呂も立てず。いきなり晩酌に入る。これも金曜なればこそ。

 

【タイムラプス】7月17日(金)4:38〜7:04の韮山方面の雨空。36秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1284290095848157184?s=21