いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ままごとのシャベルの褪せて夏の草(あ)

 メルマガに目を通していたら、note運営事務局から届いた記事が目に留まった。タイトルは、「アメリカの美大で学んだこと05『絵がうまい』より大切なこと」。

 記事を書いたのは、Kenta Shimboさんという人。年齢は不詳だが、ホームページの自己紹介によると、アメリカの美大で絵を学び、20代のほとんどをカリフォルニアで過ごしたらしい。

 その美大で学んだ3年目に、教授から、「君たちが業界で生き残るには何で勝負すべきだと思う?」という質問を受けたそうだ。

 教授の答えは、こうだった。

 「君たちが武器にすべきは”考え方、つまりアイデアを考えて絵で表現すること” これだけは、鍛えれば絶対に他の人と勝負できるようになる。単に絵の技術だけの勝負じゃない」。

 そして、前もって描いてあった木のシルエットの50年後を想像しようという課題が課せられる。そこで提出した課題が教授にべた褒めされた。クラスでいちばん絵が下手だった自分が教授にべた褒めされ、キョトンとしていると、教授は言った。「アイデアの幅が素晴らしい。これが、考えるということです」。さらに「ケンタ、これを考えている間、楽しかったでしょう?」と続けた。

 教授に言われたとおり、「考える」というプロセスがめちゃくちゃ楽しかった、とKentaさんは当時を振り返る。

 なるほど、絵の上手い下手よりも大事なことは「アイデアの幅」だと。それを考えるプロセスがめちゃくちゃ楽しいのだと。

 私は今、Procreateというアプリでディジタル画を独学している。独学だから、画の出来栄えを褒めてくれる人もいなければ貶す人もいない。ただ、私は画を描くとき、それを見てくれるだろう読者のことを常に意識している。そしてそれが私の励みになっている。だから続けられる。ブログをやっていなければ、おそらく私はディジタル画をやろうとは思わなかっただろう。

 今私が描いているのはフリーの画像をなぞるやり方で、これは輪郭から描く大人の塗り絵みたいなものだ。創造力のカケラもなさそうだけど、でもそれによって、デッサン力が鍛えられると思うし、ディジタル画という新しい描画法のテクニックを身につけられると思っている。そして何より、描いていて楽しい。

 アイデアを考える楽しみにはまだまだ程遠いけれど、これを積み重ねていくことによってやがて「塗り絵」に満足できない自分が現れる気がしている。まずは自分のスタイルを試行錯誤する過程を楽しむつもりで、一日一枚を目標にがんばってみようと思う。

 

【今日の一枚】梅雨空の庭。

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 先月、増設洋間の濡れ縁先に一本の竹が生えた。次に孫が来たら七夕飾りでもぶら下げてもらおうかとそのままにしてあるが、どうも、七夕には来そうにない。洗濯物を干すのに邪魔だから、この土日に伐ってしまおうと思っていたら雨に降られた。で、まだ伐ってない。

 まあ、竹の一本くらい伐るのはわけないが、厄介なのは、むしったそばから生えてくる夏草。孫と一緒にむしった場所は、もう雑草が我が物顔に生えまくっている。こいつをなんとかしたいんだけれど、土日が雨だと何もできない。

 

【ディジタル画】民族衣装にご満悦の少女(No.44)

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 「インキング」のブラシをあれこれ使ってみて、ゴツゴツした線を表現できる「インカ」が気に入った。それで、しばらく「インカ」で描画してみることにした。

 背景には「ぼかし(ガウス)」を加えてある。これで約1時間半。 

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】7月4日(土)6:45〜9:24の韮山方面の雨空。39秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1279593723760799746?s=21