いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

友送る雨や泰山木の花(あ)

 昨夜はいつ寝たか覚えていない。気づいたら2階に寝ていた。

 寝るときに窓という窓を全開にして寝たらしい。それで、私の枕元が、吹き込んだ雨でぐしょ濡れになっていた。慌てて窓を閉め、階下から雑巾を持ってきてひとまず拭いたのは午前3時頃だったか。濡れ雑巾をそのまま枕元の折り畳みテーブルに置きっぱなしで二度寝した。

 二度目に目が覚めたのは午前7時前だった。すやすや寝ている友を起こさないように足音を忍ばせて階下に降り、降り止まぬ雨の庭を眺めていた。眺めながら「四コマ絵日記」の構想を考えていた。

 考えても構想がまるで思いつかず、庭に出たら何かしらのヒントが掴めるかと思って、傘を差して外へ出た。で、玄関アプローチから道路に出て振り向いたら、サルスベリ(百日紅)と枝垂れ紅葉(手向山)が上部で枝同士重なっているのに気づいた。剪定する必要があるな、どっちの枝を切ろうか、百日紅か手向山か、手向山の方が剪定しやすそうだな、などと考えながら玄関に戻ろうとしたところで、今度は右手のハイビャクシンがアプローチを狭めるように枝を伸ばしてきているのに気づいた。

 ハイビャクシンの背後にはグミ(茱萸)とムクゲ(木槿)があって、これらの枝がうまい具合に南隣家の玄関からの目隠しになっている。ハイビャクシンの背丈はその高さまで届かず、隣家との境の擁壁の下部を隠すだけになっているから、なくても一向に構わない。ついでにこいつを剪ってなきものにするか。そうしたらそこにちょっとした季節の草花でも植えられよう。などなど、あれ? 庭いじりを趣味とする爺さんみたいなことを考えてる。

 開いた玄関から室内を覗くと友の歩いている姿が見えた。それで雨の思索をやめて朝食に取り掛かる。

 まずは、宿酔の胃を活性化させようと、梅ジュースを作った。友はコーラが滅法好きで、マラソンで走った後はコーラを一気飲みするのが常であるという。そんなふうにコーラを飲むんだったら、こっちの梅ジュースが絶対体にいいよと炭酸割りのコップを渡す。友は味に満足したらしく、夏バテ防止にもよさそうだし、今度自分も作ってみようかなと言っていた。自前で作るには、今年は時期が過ぎてしまったが、そうだね、来年作ってマラソンのスペシャル・マイ・ドリンクにするのもいい。ぜひぜひそうしてください。

 朝食はホットサンド。私の定番メニューです。庭からサンチュを摘んできてロースハムととろけるチーズの間に挟む。スープは、先日「村の駅」でゲットしたインスタント「ごぼうスープ」。最近これにハマっています。

 降り止まぬ雨の中、友は昼前に横浜に戻って行った。夏にまたランナー友達を連れ立って走り合宿に来ると言い残して。ぜひお越しください。待ってます。楽しめるのは今のうちだものね。

 

【今日の一枚】近所の泰山木の花。

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 北隣3軒目のお宅に立派な泰山木がある。

 昨夜泊まって横浜へ帰る友を見送った後に、優しい香りが漂うのに気づき、その香りの方へ近づいていったらこの花があった。咲いているのはこの花だけだった。

 

【四コマ絵日記】酒携えて友来たる(No.3)

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 四コマ目のマスを消してしまった。

 「6B(鉛筆)」で下描きし、「スタジオペン」で線を濃くしたが、新規にレイヤーを立てるのを忘れ、途中で気づいたが、改めて描き直す時間がもったいなかったので、そのまま四コマ目のマスを消したままにした。

 四コマ漫画は、どういうことを題材にするかに腐心する。一般に四コマ漫画は起承転結にまとまるように仕立てるのが常套なのだろうが、どうもボンクラな私の頭は四コマ頭になってくれない。

 だから、「四コマ漫画」とせずに、「四コマ絵日記」として、日常のさりげないできごとを四コマに切って仕立てようとしているが、この仕立て方がなかなかひらめかない。でも、それをなんとかしようとうんうん考えること自体は嫌いではない。

 晩酌をして布団に入り、突然パッとひらめいて夜中に目を覚ますこともある。今回がそれだ。なんとかまとめようという思いがあると、寝てる間にも頭脳がそっちの方向へ働きかけてくれるらしい。いわゆる天から降りてくる、ってやつですか。 

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】6月28日(日)13:25〜16:40の伊豆長岡の空。24秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1277368574407872512?s=21