いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏めくや子らの作れる石鹸香(あ)

 今朝、出がけに見ていたNHKニュースで「ゴルゴ13」がコロナ禍によって休載することになったと言っていた。

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 「ゴルゴ13」は52年にわたりビッグコミック誌に連載され、これまで一度も休載したことがなかったが、不死身の最強スナイパーも、今回のコロナ禍にだけは勝てなかったということのようだ。

 「ゴルゴ13」を月2回世に送り出している「さいとう・プロダクション」には10名以上の分業スタッフがいるという。その人たちが、背景を担当したり拳銃などの小道具の作画を担当していたわけだ。

 その分業スタッフが長時間「密」の状態で作画をするには限界があると判断し、休載に至ったとのことだが、一方で、同じ特集番組に出ていた漫画家・赤松健氏は、同じ分業でも、作画は各スタッフがそれぞれの自宅で行い、仕上がった画について赤松氏とオンラインでやり取りするという方法を取っていると紹介されていた。

 このコロナ禍によって、自宅で仕事をするテレワークというスタイルが普及し、満員電車に揺られて出勤しなくても会社としてやっていけることが判った。

 赤松氏が実践していることは、まさにこれからの漫画界の新しいスタイルになるのではないか。昔はGペンにインクをつけて作画したり、影にスクリーントーンを貼ったりする行為は、これからはディジタルにとって変わられるような気がする。ペンと紙を使ったかつての職人芸は、今や、ディジタルで作画する方向に移行しているのではないだろうか。もしくはその過渡期か。

 私が今ディジタル画に取り組んでいるのは、そういった先見の明があったわけではなく、たまたまiPadProとApplePencilを手にしたとき、これで何か面白いことができそうだという予感から来ている。これがなかったらたぶん従来のアナログで絵を描いていたと思う。

 要するに、絵で何かを表現したいと思ったときに、描く道具に何を使うかというだけの問題である。それはとても重要な問題かもしれないが、私にはさほど重要でもない。例えば子どもが地面に棒切れで絵を描いて楽しむように、そういうふうに描くのを楽しみたいだけなのだ。

 

【今日の一枚】手作り石鹸だらけの冷蔵庫。

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 ただいま、家庭科と理科の時間を使って「グリセリンソープ」作りに励んでいる。グリセリンを溶かすのに電子レンジを使うが、教室に電子レンジがないために事務室まで行って、事務室のを使わせてもらっている。子どもたちが頻繁に出入りし、その度に私が引率するが、今は事務室もてんてこまいだろうに「できたら見せてね」と子どもたちに優しく声をかけてくれる。ありがたいなあと思う。

 

【ディジタル画】タートルネックの女(No.21)

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 6B鉛筆で輪郭を描き、スタジオペンで彩色した。私としてはこの組み合わせがいちばん描きやすい気がするが、もしかしたらもっと相性のいい組み合わせがあるかもしれない。

 

【温泉】一二三荘。

 「ディジタル画」を描いていて、気づいたら午後5時を過ぎていた。慌てて湯屋グッズを用意して一二三荘へ急ぐ。

 午後5時半少し前に一二三荘に着いたら、女将さんが厨房から飛び出してきて、6時前には上がってくださいと言う。6時から7時半まで宿泊客の貸切時間なのだ。無論それは承知のすけで、だから慌てて出かけたのだが、風呂場から上がったところで、そうと知らなかったらしい親子が入ってきた。6時まで残り10分。「ほれ、10分しかないから急ぐよ」と幼稚園児の脱衣を急かす(その子は幼稚園の制服を着て、花びらの名札をつけていた)。10分しか入れないんだったら私は諦めるが、その親子は諦めなかった。10分でもいいから、どうしても一二三荘の湯に浸かりたかったんだろうか。

 

【タイムラプス】6月9日(火)4:57〜7:12の伊豆長岡の空。33秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10223226006860669/?d=n