いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ほつほつと蓮華躑躅の燃え初むる(あ)

 朝、庭の草むしりのゴミ袋5袋を孫たちとゴミ収集所に運んだあと、その足で下のコンビニまで行って孫たちに好きな駄菓子を選ばせる。ゴミ袋を運んでくれた駄賃のつもり。それにしても「駄賃」という言葉、今の子どもたちには通じるだろうか。

 コンビニの帰りは寺院の墓の急斜面を上る。孫たちは九十九折(つづらおり)の階段をとっとと上っていくが、私はスタートから置いて行かれる。体力の衰えをとみに感じながら、孫たちの後を追う。そっちの道は獣道で猪が出たところだから勝手に行ったら危ないよ、と下からナビをするのがやっとである。

 墓を突き抜けると、見晴らしのいい広場に出た。やがてそこも墓所になるだろう高台から富士山の方角を眺める。ところが富士山は、今日は厚い雲がかかって見えない。眼下に駄菓子を買ったコンビニを見、去年の台風19号で水浸しになった田畑を見下ろす。そして、なぜここが水浸しになったのかを説明する。見れば一目瞭然の地形である。が、なぜそんなところに家を建てるの? という当然の孫の質問には答えることができなかった。

 昼にカミさんが横須賀から来るというので、「iPhoneを探す」でチェックしながら待っていたが、昼には到着しなかった。「iPhoneを探す」は、金沢八景→笠間交差点→遊行寺→茅ヶ崎海岸→西湘バイパス→箱根新道→伊豆縦貫道と順調に通過点を示していたが、韮山に入ってマークがパタリと動かなくなった。

 動かないわけはすぐに知れた。そこには地元で人気の弁当屋があって、どうやらカミさんはその店に車を停めて弁当を買っていたようなのだ。庭でままごと遊びをしながらカミさんの到着を待っていた孫娘に、「ばぁばは、今、大きな唐揚げを買っています」と実況中継したら、ややあってカミさんが到着し、果たして揚げたての唐揚げのパックを袋から出したものだ。

 「ほんとだ唐揚げだ、どうしてじぃじに判ったの?」と言われ、ずばり予想が当たったことに少しく満悦しながら、GPS機能を使えば人の動きなど簡単に知れてしまうこと、今は人工衛星によって機密情報も丸裸にされてしまう世の中であることを思わずにはいられなかった。世界覇権争いは今や宇宙戦争に突入したと言わざるを得ない。

 

【今日の一枚】庭のレンゲツツジ(蓮華躑躅)

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 ツツジは同じ株でも同時に花を咲かせない。少なくともうちのツツジはそうだ。

 このツツジは玄関の脇にあり、今日咲いたのはこの花一つだけ。周辺に蕾がちらほら見えるが、これは外水道に向かって伸びている新しい枝についたもので、それ以外のところには、同じ株なのに蕾すらついていない。

 

【絵日記】尾木直樹(No.148)

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 昨日のアンデシュ・テグネルの描画も今回の描画も仕上げるのに約1時間。

 「ダイナミックペン」ツールと「塗りつぶし」ツールだけだと「ソフト鉛筆」ツールで描くのより半分の時間で済む。どっちが自分に合っているのか、私にもよく判らない。

 いや、どちらが合っているかというモノサシではなくて、自分にとってどちらが描いて楽しいかということなんだろうな。所詮は趣味の域だから。で、どっちが楽しい? そうね、どっちも楽しい。

 

【タイムラプス】5月22日(金)5:38〜6:36の伊豆長岡の空。29秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10223049133358942/?d=n